心の理論 心を読む心の科学 (岩波科学ライブラリー 73)

  • 岩波書店 (2000年4月21日発売)
3.72
  • (7)
  • (7)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 143
感想 : 19
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784000065733

みんなの感想まとめ

人の気持ちを理解するための理論や学問の発展を探る内容で、心の理論の基礎や関連する実験が紹介されています。読者は、心の理論がどのように成り立ち、どのように認知に影響を与えるのかを深く考察することができ、...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 「人の気持ちが分かる」とはどういうこと?が知りたくて読んだ本。「心の理論」がどういう学問領域でどのように発展していったのか、さまざまな実験の紹介とともに説明されていた。面白いし興味深い。もう少し一つ一つの実験内容について詳しく知りたくなった。

  • この本を読んで思ったこと。それは「心を読む」のは心があるからではないということ。
    食べられる方の生き物にとって捕食者の意図を読むのは死活問題である。思考では遅くて間に合わない。つまり本能としてインストールされている。
    「受動意識仮説」というものがある。意識してから身体が動くと思われている。実際は身体を動かす意図が脳に現れたあとに意識に上る。「心を読む」も全く同じで意図を知覚したあとで意識に上っているように思われる。
    ほとんどの哺乳類は我々人間には心や意識があるように思われる。実際には本能による行動なのかもしれない。
    人間には意識があるから心が読めている。そんな気がするだけなのだと思う。

  • N次の信念


    自閉症 心の理論 共同注意 コミュニケーション

    非言語コミュニケーションの苦手さ

  • サリーアン課題です。

  • 皆さんは「心の理論」という言葉をご存知でしょうか?

    アメリカの動物心理学者、デイヴィッド・プレマックらが提唱した「同種の仲間であれ、他種の個体であれ、他者の行動に「心」を帰属させること」だそうですが、少し難しいでしょうか。
    では、もう少しわかりやすく、私なりに説明してみます。「他者にも心があり、その心に従って行動していると理解できること」が、「心の理論」です。
    例えば、他者の目的・意図・知識・信念・思考・疑念・推測・ふり・好みなどの内容が理解できるのであれば、その人間は「心の理論」を持つことになるのだそうです(プレマックらの定義による)。

    どうですか?だいぶ「心の理論」がどのようなものか、イメージできましたか?

    ひとつ、「心の理論の有無を調べるリトマス試験」とも言われた「誤った信念課題」をやってみましょう。

    問:「A君は、大好きなチョコレートを〈赤い〉戸棚に隠してから遊びに行きました。A君がいない間にお母さんがケーキ作りに必要になって、A君が隠したチョコレートを使いました。使った後、お母さんはチョコレートを〈青い〉戸棚にしまいました。ケーキ作りが終わり、お母さんは買い物に出かけてしまいました。お母さんの不在中にA君は帰ってきましたが、A君はどこにチョコレートがあると思っているでしょう?」

    正解は〈赤い〉戸棚です。

    「心の理論」は、年齢に応じてより複雑なことがわかるように発達していきます。
    例に挙げた問題のように、物語中でのキャラクターの勘違い(誤った信念)を理解できるようになるくらいに発達することで、小説やドラマが理解できるようになり、子どもたちの世界はますます広がってゆきます。

    また、「心の理論」と似たようなものに「アニミズム」があります。モノに魂を見出す考え方です。
    幼児であれば、「机さんが痛がっている」という表現をしたり、大人でも、「この車、頑張って動いてくれよ~」という表現をしたりしますね。

    私は、「漫画のキャラクターに夢中になる若者」というテーマに長年興味があり、卒業論文もそのことに関連して書いたことがありますが、そのような現象も、「心の理論」やアニミズムと大いに関係があると思います。キャラクターに夢中になる人たちは、キャラクターたちにも心があると考え、その言動のもととなる心を理解しているからです。また、登場人物たちが窮地に陥っている時に「こうすれば良いのに」と思えるのも、誤った信念が理解できているからこそでしょう。

    私たちが漫画、小説、ドラマ、映画などを楽しめている背景にある「心の理論」について知ってみませんか。
    難しい科学や心理学用語はありません。気楽に読める良い本だと思います。

    文責:アオイ(人文社会系研究科 文化資源学研究専攻)

    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=2001203320

  • 勉強になりました。

  • ワークショップ「はじまりの瞬間(とき)」:ゲストのおすすめ本

  • 自閉症の子どもが対人関係が苦手というのが、心の理論で説明がつくのであれば、このあともう少し研究が進んだ内容を確認してみたいろころ。

  • TOM欠如仮説。

  • 他者の気持ちや感情をくみ取れるようなセラピストになってほしい、と考えたときに出会った本。他者の行動に心を帰属させること=心の理論について述べられている本です。134頁しかないですが、過去の研究の結果など多数有り、また途中で個人的に好きな「詩」がちりばめてあるのがとても気に入っています。

全12件中 1 - 12件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

甲南大学特任教授,京都大学名誉教授

「2021年 『有斐閣 現代心理学辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

子安増生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×