心の理論: 心を読む心の科学 (岩波科学ライブラリー 73)

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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000065733

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで思ったこと。それは「心を読む」のは心があるからではないということ。
    食べられる方の生き物にとって捕食者の意図を読むのは死活問題である。思考では遅くて間に合わない。つまり本能としてインストールされている。
    「受動意識仮説」というものがある。意識してから身体が動くと思われている。実際は身体を動かす意図が脳に現れたあとに意識に上る。「心を読む」も全く同じで意図を知覚したあとで意識に上っているように思われる。
    ほとんどの哺乳類は我々人間には心や意識があるように思われる。実際には本能による行動なのかもしれない。
    人間には意識があるから心が読めている。そんな気がするだけなのだと思う。

  • 自閉症の子どもが対人関係が苦手というのが、心の理論で説明がつくのであれば、このあともう少し研究が進んだ内容を確認してみたいろころ。

著者プロフィール

甲南大学特任教授,京都大学名誉教授

「2021年 『有斐閣 現代心理学辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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