外国語学習に成功する人、しない人: 第二言語習得論への招待 (岩波科学ライブラリー 100)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000066006

作品紹介・あらすじ

巷には語学の教材や学習法の情報があふれているが、本当に有効な外国語学習法とはどんなものだろうか。「外国語が身につく」とき、学習者にはどんな変化がおきているのだろう。言語学や心理学などの知見を基盤としながらも独自の研究分野として発展してきた「第二言語習得研究」の最前線を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • これまで経験だけで外国語を教えてきた人も、この本を読んで、教授法を反省すべきだろう。薄い割には内容が濃い本で、熟読玩味しないと文意を誤るおそれがある。本当ならもっと説明がほしい。方法そのものもいろいろあって、その当否も説がわかれているようだから、自分の経験と突き合わせ、自分なりの方法を模索していく必要がある。本屋さんはこの本を、科学書コーナーだけでなく、語学書コーナーにも置いて欲しい。

  • いい本でした…というのが第一印象。第二言語習得理論のイロハがすっきり書かれています。これで第二言語習得を理解したと思うのはこれまた早合点ですが、イントロダクションとして、超おすすめといえるでしょう。著者の辛口なところもこの本の良さかも。何で日本人は英語が下手なのかというテーマにそって進めているが、それはあくまで便宜上で、どの言語を学ぶ上でも大事なこと、特に教える側の配慮のようなところがきれいに書かれていて、読んでいて楽しかった。

  • 第二言語習得研究入門書ですが、素人が読んでもとても面白い。もっと売れてもいいのにね。

  • さらっと読めて、なおかつきちんと押さえるところは押さえている本だと。付録の「知っておきたい外国語学習のコツ」はホントに知っておきたいと。

  • 他の本よりも実用的で納得できた。

  • 言語習得が起こるための理論的な側面について解説した内容。

    言語習得がおこるために必要な最低条件は、インプット +「アウトプットの必要性」であるとし、インプットの理解が学習を進める上で最重要である。学習量50分×週4回×3カ月で、15分間会話できる成果が得られる。

  • もう20年ほど前の本なので、当時と比べて、現在の学校教育における英語学習は変化してきていると感じる。
    文法学習とインプット学習とアウトプットを組み合わせて、伝達という言葉の意義を意識した学習法が理想的なのだな、と思った。


    【memo】
    P65 リスニング優先の外国語教授法が驚くべき効果をあげている。
    しかし、TVからは言語習得はできないし、受動的バイリンガルは聞くことはできても話せない。
    インプットの後のアウトプットも必要。

    伝達重視が効率的。

  • なかなか分かりやすくて面白い本でした。ここに書かれていたキー​ワードを忘れずに精進していきたいと思います☆

  • タイトルにあるような内容の記述はほんの少しで、どうすれば成功するのかが全くわからない。

  • 第二言語習得研究の成果の一部をわかりやすく解説しながら、外国語学習のためのヒントを読者に提供している本です。

    おなじ著者の『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』(岩波新書)と内容的にかさなるところもありますが、本書のほうがよりわかりやすく書かれているように感じました。

    第二言語習得研究という、それほど広く知られていない研究分野を一般の読書人にわかりやすく伝えるという面では良書だと思います。ただ、外国語の効果的な学習プランのようなものが具体的に提示されているわけではなく、毎日の学習につなげていくためには、読者の一人ひとりが本書に書かれている内容を意識に置きつつ、みずから工夫していくことが求められているように思います。

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