チョウはなぜ飛ぶか (高校生に贈る生物学 3)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000066334

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  • 読書録「チョウはなぜ飛ぶか[新版]」4

    著者 日高敏隆
    出版 岩波書店

    P92より引用
    “研究を進めてゆけば、次々にいろいろな疑
    問がでてくるにきまっている。それをいちい
    ち厳密に深追いしていったら、いつのまにか
    本筋を見失って、そもそも何を研究しようと
    していたのかがわからなくなってしまう。”

    目次から抜粋引用
    “チョウの飛ぶ道
     オスとメス
     色とにおいの意味”

     動物行動学者である著者による、チョウの
    生態についての研究をまとめた一冊。
     小学生の時に著者が抱いた疑問についてか
    らアゲハチョウの食草の見分け方まで、穏や
    かな文章で記されています。

     上記の引用は、アゲハチョウが何で見分け
    て同種のメスに近づくかの実験での一文。
    後から出た疑問はひとまず放っておくくらい、
    ゆとりを持つことも研究には大切だとのこと
    です。丁寧に完璧を目指すのは大切なので
    しょうが、そのせいで前に進めなくなってし
    まっては仕方が無いのですね。
     初版は1975年とのことですが、優しい語り
    口はこの頃からお変わり無いようです。若か
    りし著者であろう写真が新鮮です。

    ーーーーー

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著者プロフィール

【訳者】 日高敏隆 (ひだか・としたか)
1930年生まれ。京都大学名誉教授。2009年歿。

「2018年 『利己的な遺伝子 40周年記念版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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