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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000068383
作品紹介・あらすじ
文献を通して見る日本語は、みやこの知識人たちのことば遣い。民衆が同じように話していたわけではないし、各地のことばが同じ歴史をたどったわけでもない。文献が覆い隠した民衆のことばを掘り起こし、独自の変化を遂げた中央語の系譜を探り当てる。-方言の視点から描く新しい日本語の歴史。
感想・レビュー・書評
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口語が出来の悪い写本に残されている、などの部分は網野善彦を思い出しつつ読み、古典の係り結びが九州地方の方言として残存しさらに独自の変化で終助詞や間投助詞「くさ」として使われているというくだりは非常にわくわくし、敬称の「さま」が元は「〜の方」という意味であったなど、驚きと、納得の連続。面白かった!
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日本語の変化を、方言という空間軸と上代から近世、それ以降にかけた時間軸を交差させて考察している。
いくつかのトピックについて筆者の具体的な考察が見られ、どれも興味深い。
過去の一般的な方言地理学と社会言語学の成果を通覧する入門書、という特徴もこの〈もっと知りたい!日本語〉シリーズの他の書と同様あるが、それにしてはところどころ専門用語が使用されている。 -
方言周圏論に基づき、日本語の歴史を明らかにしようとする試み。
自分が九州人ということもあり、身近な話題がたくさんあって楽しめた。
古典の授業でこんなのをちょっと教えたりしたら楽しいかも。
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