包まれるヒト―“環境”の存在論 (シリーズ ヒトの科学 4)

制作 : 佐々木 正人 
  • 岩波書店 (2007年2月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000069540

作品紹介

哲学は古代ギリシャ以来、ずっとヒトを包み込む"環境"を問題にしていた。ところが、一七世紀にデカルトが「思考する自己」を発見して以来、人文科学の主題は"環境"から思考する"主体"へと大きく転換し、ヒトは"環境"から切り離されてしまう。以来、"環境"を吟味する思考はアンダーグラウンドで継続される。二〇世紀に入り、ついに生態心理学者のジェームズ・ギブソンが、"環境"の意味を再発見する。そして二一世紀。哲学、心理学、文学、映画、写真…さまざまな領域の先端で、ヒトを包む"環境"が熱い視線を集めている。

包まれるヒト―“環境”の存在論 (シリーズ ヒトの科学 4)の感想・レビュー・書評

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  • シリーズ「ヒトの科学」(全6巻)
    『人間とは何かを究明すべく、生物としてのヒトに関する科学的知見と人文社会科学の哲学的深度を持った洞察とを総合し、未開拓の療育を切り拓く学際的探求である』
    編集委員は、大澤真幸、大平健、佐々木正人、野家啓一、廣瀬通孝、山極寿一のメンバー。

    第4巻は、生態心理学、アフォーダンス理論で有名な佐々木正人教授編集の『包まれるヒト 〜<環境>の存在論〜』

    デカルト以来、つまり心身二元論以来、ヒトは環境から切り離され議論されてきた。

    この本は、佐々木正人教授が様々な分野の方へのインタビューをとおして、ヒトを包囲する環境とヒトについて考える。
    作業療法士、小説家、映画監督、写真家、哲学者、心理学者など、様々な人と佐々木正人教授とのやり取りは、複雑でもあるが、全体を通してヒトの環境への関わり(包まれ方)が浮き彫りになる。
    佐々木正人教授の関わりがあるおかげで、常に話題が現世界につながっているように感じた。

    僕に取ってはややハイレベルの本だったけども、哲学や芸術など幅広い知識に触れることができたので、読んでいて楽しかった。
    また、作業療法士(野村寿子さん)のシーティングセラピーの項は、同類職種として非常に興味深かった。

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    プロローグ 『包まれるヒト―“環境”の存在論』への招待(佐々木正人)

    1:包囲される身体
    インタビュー
     世界とつながる椅子 シーティングセラピー(野村寿子×佐々木正人)
     環境における呼吸、そして知覚と行為(古山宣洋)
    コラム
     光学的情報による身体と環境のカップリング(三嶋博之)

    2 包囲の哲学
    「認識」の哲学から「環境」の哲学へ(染谷昌義)
    鼎談
     アンダーグラウンド哲学史―存在の哲学/環境の哲学の可能性(染谷昌義×齋藤暢人×佐々木正人)
    コラム
     宇宙のアフォーダンス―パースとエコロジカルな心の哲学(齋藤暢人)

    3 包囲と表現
    インタビュー
     環境と写真(ホンマタカシ×佐々木正人)
     映画にとって身振りとは何か(青山真治)
     小説、言葉、現実、神(保坂和志)
    コラム
     視線の生態学(佐々木正人)
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  • 人にすすめられて、「『認識』の哲学から『環境』への哲学へ」(染谷昌義)だけ読む。理論的な話は納得。しかし、どうやって???いつもながらフィールドとの圧倒的なギャップに平衡してしまう

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