笑い (ワイド版 岩波文庫)

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本棚登録 : 25
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000070133

感想・レビュー・書評

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  • 喜劇に関する教養の深さによって評価が分かれるであろう本。
    自分には全く無かったのでこれから深めてからもう一度読むことにする。

  • 渋谷の古本屋で『思想のドラマトゥルギー』のすぐそばにこれも並んでいたので、きっと同じ人が売ったんだろうなと想像しながら両方とも買ってきて、こちらは薄い本なのでまあさらっと読み流そうと思っていたのだがとんでもなかった。海図なき航海の新たな魅力的な寄港地を見出してしまった。これがベルクソンとの出会いになるのかな。
    モリエール喜劇に沿って解析される社会における「笑い」の効用(こわばりの解放)と悪意(矯正)。これが主題だが、訳者が「ベルクソニズムの宣伝用パンフレット」と言う通り、ベルクソン哲学の、いや20世紀哲学のおきなうねりとなった思想の系譜、アンチ実証科学、生の哲学、関係主義、多元主義などなどその神髄をここから読み取る。この5年来のおぼろげなわたしの課題ー西洋の西洋自身によるアンチ西洋-が徐々に輪郭を鮮明にしてくるような刺激。

    ところで本編最終の一文は、十代のわたしを震撼させた『午後の曳航』の結句に酷似する。わたしはこれにどう整理をつけたらいいのだろう。

  • 笑いも分析すると面白いなーという印象。
    あ、注意すべきなのはこの本よんだからって面白い人になれるわけじゃないってことね。

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著者プロフィール

アンリ・ルイ・ベルクソン(Henri Louis Bergson)
1859年10月18日 - 1941年1月3日
フランスの哲学者。ユダヤ系ポーランド人の父と、イギリス人の母の間に生まれる。19-20世紀フランスを代表する哲学者として、哲学のみならず文学や政治思想など幅広い分野で大きな影響を残した。1888年、空間化できない意識の流れ「持続」の立場から自由意志の問題を考えた博士論文、『意識の直接与件についての試論』(『時間と自由』の邦訳で知られる)を提出、翌年刊行。1896年、事物でもなく表象でもない中間的なもの「イマージュ」から心身問題を考察した『物質と記憶』、1900年には笑いの現象とおかしみの構造を語るエッセイ『笑い』を刊行し、広く読まれる。1907年には『創造的進化』を出版し、生物学的知見から生命の実在とその躍動、進化全体を説いて世界的な反響を呼んだ。第一次世界大戦中はアメリカへの外交使節としても活動。国際連盟「知的協力国際委員会」議長など公の業務が増えるが、1924年にリューマチの発作が起きて以降活動は狭まる。1928年、ノーベル文学賞を受賞。1932年に道徳と宗教の源泉を探り人類の課題を考察した『道徳と宗教の二源泉』、1934年には論文集『思想と動くもの』をそれぞれ刊行。1941年、風邪の悪化からの肺充血によって逝去。生前に本人は遺言書を遺し、非公式の手記、講義録、手紙などの出版を禁じていたが、現在、講義録や書簡集なども刊行され資料として供されている。

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