本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000070133
感想・レビュー・書評
-
喜劇に関する教養の深さによって評価が分かれるであろう本。
自分には全く無かったのでこれから深めてからもう一度読むことにする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
渋谷の古本屋で『思想のドラマトゥルギー』のすぐそばにこれも並んでいたので、きっと同じ人が売ったんだろうなと想像しながら両方とも買ってきて、こちらは薄い本なのでまあさらっと読み流そうと思っていたのだがとんでもなかった。海図なき航海の新たな魅力的な寄港地を見出してしまった。これがベルクソンとの出会いになるのかな。
モリエール喜劇に沿って解析される社会における「笑い」の効用(こわばりの解放)と悪意(矯正)。これが主題だが、訳者が「ベルクソニズムの宣伝用パンフレット」と言う通り、ベルクソン哲学の、いや20世紀哲学のおきなうねりとなった思想の系譜、アンチ実証科学、生の哲学、関係主義、多元主義などなどその神髄をここから読み取る。この5年来のおぼろげなわたしの課題ー西洋の西洋自身によるアンチ西洋-が徐々に輪郭を鮮明にしてくるような刺激。
ところで本編最終の一文は、十代のわたしを震撼させた『午後の曳航』の結句に酷似する。わたしはこれにどう整理をつけたらいいのだろう。 -
笑いも分析すると面白いなーという印象。
あ、注意すべきなのはこの本よんだからって面白い人になれるわけじゃないってことね。
全3件中 1 - 3件を表示