人生の短さについて 他二篇 (ワイド版 岩波文庫)

制作 : 茂手木 元蔵 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 82
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000070461

感想・レビュー・書評

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  • 同僚の勧めで手に取りました。
    難しくてわからない部分も多々ありましたが、わからない部分は適度に流しつつ、とりあえず読了。
    衝撃でした。
    これが2000年以上も前の人が書いたものとは思えない。
    ローマ時代のものすごさを感じました。
    もうそのころからすでに、人は、仕事に追われ、早く引退して余暇を過ごしたい、と考えていたのですね…。セネカは、そんな人々に対し、人生は短い、人生を無駄に過ごしていることに気づきなさい、と言っている。
    ローマ時代、毎日毎日豪華な酒宴が開かれ、人々はより多くの食事を楽しむために、食べては吐いてということをしていたそう。なんだか、食のバラエティが飽和状態な現代に通ずるものがあるのでは…。摂食障害を抱える身としては、もう、怖いくらいの衝撃を受けました。
    人間は、2000年たっても変わっていないのね…。
    エンデの「モモ」を読んだ時にも、現代社会にあまりにも鋭く突き刺さる内容に衝撃を受けましたが、この本では、さらに2000年前から…。
    もう、現代人は「モモ」とセネカを読むべし!!と声を大にして言いたい。
    この本に収められているほかの2遍「心の平静について」「幸福な人生について」も、深く考えさせられます。ローマ時代と、ストア哲学にも興味がわいてくる1冊。
    ちなみに、私が読んだのは旧版の茂手木 元蔵氏翻訳のものですが、現在は絶版で、新訳が出ています。後日読み比べてみましたが、新訳のほうがやや読みやすい印象。でも私は旧版の表現が好きです。最初に読んだからでしょうか。どちらも詳細な訳注がついていて、おもしろいです。

  • 昨年暮れに兼利琢也〈かねとし・たくや〉訳(岩波文庫、2008年)を中ほどまで読んだ。セネカの崇高な精神が降りしきる雨のように私を打った。本を閉じて目をつぶった。「襟を正して最初から読み直すべきだ」と思わざるを得なかった。ブッダとクリシュナムルティを除けば、これほど心を揺さぶられたことはない。セネカは生きる姿勢や態度を教えてくれる。

    http://sessendo.blogspot.jp/2014/01/blog-post_8.html

  • 最近読んだ本に、古典を読め!とあったので、その著者が本の中で紹介していた中で気軽に読めるかな、と思って手に取った一冊。時間はあるけれど、無為なことをしているうちに時間は過ぎ去ってしまうことを肝に銘じて、生きていきたいです。

  • 少し難しい

  • 複雑な文章なんだけれど、内容はたいしたことない。

  • 文体が固く読みづらい。言い回しが多く、言いたいことが見えづらい。

  • 2000年以上前から、人間は怠惰と多忙という変わらぬ悩みを抱えていたのだな、と。
    この本のおかげで、ぼくが禁煙、禁酒、禁コーヒーした理由を思い出せた。そういえば全部、有限の人生を少しでも有意義にするためだった。原点に立ち帰らせてくれたという点で、ぼくにとってはとてもありがたかった。
    でも、古典ならではの読みにくさ、頭に入らなさがあり、表題作のみ読了して読む気なくしてしまった。

  •  きっと、セネカ自身が自分の生き方に未練たらたらだったに違いない。

  • とても面白かった。
    幸福や善については全く分からないが、その考え方などに関しては共感出来る点が多かった。


    セネカやマルクス・アウレリウスに代表されるストア派の哲学が誕生したのは起源前300年ごろの古代ギリシアである。

    当時、ギリシアは政治的混迷と文化の変化により不安な時代を送っており、そうした社会状況のなかでも幸福を求めようとしたのがこのストア派と、これに反するエピクロス派なのである。

    こうした背景があるからこそ、現在の経済的政治的な混迷のなかで、私がストア派の哲学を好むようになったのかもしれない。


    この本について
    「幸福な人生について」はまさしくストア派の考えを表すものだ。欲を捨て自然に従って生きることを幸福としており、ストア派のあり方を明確に分かりやすく表現している。

    一方「人生の短さについて」は、自然=理性に従って生きるという点は一緒だが、その方法として、他人に流されず自らの人生を長く生きるべきである と説いている点が独特である。
    不安な時代だからこそ、時代の風潮に流されずひたすら理性による幸福を求めよ という点が非常に興味深く感じられ共感出来た。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4000070460
    ── セネカ/茂手木 元蔵・訳《人生の短さについて 19801117 岩波文庫》
     
    (20100709)

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