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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784000070997
みんなの感想まとめ
人間の忘却と記憶をテーマにした随筆集は、過去の出来事や自然現象に対する深い洞察を提供します。特に、地震に対する考察や、自然の美しさを詩的に描写した部分が印象的で、読者に新たな視点をもたらします。大正か...
感想・レビュー・書評
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過去の読書ノート第11弾
本書を紐解いたのは、おそらく95年1月17日早朝に発生した神戸大震災のためだろう。それと、ワイド版岩波文庫を一度読んでおきたかったからだろう。
その後、東日本大震災の折も他の本でこの一文は読んでいたのだけど、まるきり新鮮(つまり忘れていた)に読んだ。人間は忘れる動物である。
「寺田寅彦随筆集(2)」小宮豊隆編95.3.10読了
93.5.7発行 ワイド版岩波文庫 1,100円
大正〜昭和初年の随筆
・夏目先生の「修善寺日記」と子規「仰臥漫録」
・線香花火のp37のみごとな描写。
「「序破急」があり「起承転結」があり、詩があり、音楽がある」
2段3段の破裂、科学上の研究は未だ
・金平糖(S2「思想」)
中心に核があって、その周囲に砂糖が凝固して、だんだん生長することは、大した不思議はない。しかし何故あのような角を出して生長するかが問題である。
・地震国防(S6.1 中央公論)
〜伊豆の地震
地震に対する国防があまりに手薄。
戦争の方は会議でいくらか延期されるかもしれないが、地震とは相談できない。
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この人の文章やものの考察力には、いちいち頭が下がる。簡単なことなのにわざわざ難しい表現をする人はバカだ。そして、この寺田寅彦という人はその真逆の人間だと思う。こういう風にものを見て、文章を書き綴っていけたらいいなと思う。
小宮豊隆の作品
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感想 :

コメントありがとうございます。
確かに寺田寅彦の文章は、科学的であるのと同時に文学的ですよね。科学と文学は対立する...
コメントありがとうございます。
確かに寺田寅彦の文章は、科学的であるのと同時に文学的ですよね。科学と文学は対立するものではなく共存するものですし、私の好きな加藤周一が正にそれでした。
あの日も火曜日でした。あれから28年、どれだけ日本人は震災を自分のものにしたのか?映画や文学に現れた神戸大震災が、日本人の記憶としてちゃんと役立っているだろうか?そうでもあるような、そうでもないような‥‥。
お返事をありがとうございます。
確かに、『人間は忘れる動物である』と私も思います。しかし、だからこそ、作品という形...
お返事をありがとうございます。
確かに、『人間は忘れる動物である』と私も思います。しかし、だからこそ、作品という形の記録の存在意義はあるのかなとも思いまして、それが存在していれば、おそらく誰かが紐解くのでしょうし、読む読まない(観る観ない)は個人の自由ですが、そこに、人それぞれの生き方が表れているようにも思われます。
もう28年なのですね。決して遠い出来事とは感じません。東日本大震災もそうですが、私にとって、記憶を何度でも呼び覚ますことが、日本に生きている事を実感させるのでしょうし、それが一人で生きていないということを実感させてくれるのだと思っております。
そう言えばそうですね。
記憶を呼び覚ますことが、日本人のアイデンティティを確認する事にも繋がっているとも思います。というようなこ...
そう言えばそうですね。
記憶を呼び覚ますことが、日本人のアイデンティティを確認する事にも繋がっているとも思います。というようなことを、後世の歴史家が言いそうです。
悲しい出来事ではありましたが、比較的そこから生まれたものもありました。
そういう出来事が、このあと、「戦争」という決定的な悲劇に置き換わらぬようしたいものです。