- 本 ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000071628
感想・レビュー・書評
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★お気に入り
⚫︎第一部
→「この老いた聖者は森の中にいてまだ何も聞いていないのだ。神が死んだということを」
→「空腹が私を襲う」私の空腹は奇妙な気まぐれを持っている。しばしばそれは食事が済んだ頃に初めてやってくる。今日は1日中姿を見せなかった。一体どこに行っていたのだろう?
→「睡眠を敬い、畏れるがいい」
⚫︎読むことと書くこと
→すべての書かれた物の中で、私が愛するのは、地で書かれたものだけだ。血を持って書け。そうすれば、あなたは、血が精神だと言うことを経験するだろう。他人の地を理解するのは容易にはできない。読書する暇つぶし屋を、私は憎む。
⚫︎「善い、とは何か?」
→勇敢であること
⚫︎我が友よ、逃れなさい、あなたの孤独の中へ!蠅叩きとなるのは、あなたの運命ではない
⚫︎私は森を愛する。都会は住むに堪えない。
⚫︎孤独なものよ、あなたはあなた自身への道を歩むのだ。
★感想/考察
・初めて読んだ、ツァラトゥストラ。
睡眠を大切にしろ、自分で経験したことでしか分からない、自然を愛せ、孤独になれ、等言ってることはシンプルに聞こえる。
・技術が進化して色んなことが実現可能になった世の中だけど、テクノロジーに頼り過ぎず、こういった自然的で静寂あふれる生活が逆に癒しになるんだよね。もうそろそろ、テクノロジーによる幸福感の上限は頭打ちな気がするよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉の意味するところは深い。
真意を見極めることが重要であろう。
研究に値する。 -
ポイントはたくさんあるが、永遠回帰思想がこの書の根幹だ。
今生きている人生が終わると、寸分違わぬ同じ人生が始まる。その人生が終わると、またまったく同じ人生が…。
本当にそんなことがあるわけないのはわかっている。ただ、今の人生で悔いを残さないように生きるには、この思想はとっても有用である。
ちなみに訳者の氷上英廣氏は、麻布高校の故氷上先生の御尊父である。 -
(下)へ続く。
著者プロフィール
フリードリヒ・ニーチェの作品





