ツァラトゥストラはこう言った (上) (ワイド版岩波文庫 162)

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  • 本 ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000071628

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    ⚫︎第一部
    →「この老いた聖者は森の中にいてまだ何も聞いていないのだ。神が死んだということを」
    →「空腹が私を襲う」私の空腹は奇妙な気まぐれを持っている。しばしばそれは食事が済んだ頃に初めてやってくる。今日は1日中姿を見せなかった。一体どこに行っていたのだろう?
    →「睡眠を敬い、畏れるがいい」
    ⚫︎読むことと書くこと
    →すべての書かれた物の中で、私が愛するのは、地で書かれたものだけだ。血を持って書け。そうすれば、あなたは、血が精神だと言うことを経験するだろう。他人の地を理解するのは容易にはできない。読書する暇つぶし屋を、私は憎む。
    ⚫︎「善い、とは何か?」
    →勇敢であること
    ⚫︎我が友よ、逃れなさい、あなたの孤独の中へ!蠅叩きとなるのは、あなたの運命ではない
    ⚫︎私は森を愛する。都会は住むに堪えない。
    ⚫︎孤独なものよ、あなたはあなた自身への道を歩むのだ。

    ★感想/考察
    ・初めて読んだ、ツァラトゥストラ。
    睡眠を大切にしろ、自分で経験したことでしか分からない、自然を愛せ、孤独になれ、等言ってることはシンプルに聞こえる。
    ・技術が進化して色んなことが実現可能になった世の中だけど、テクノロジーに頼り過ぎず、こういった自然的で静寂あふれる生活が逆に癒しになるんだよね。もうそろそろ、テクノロジーによる幸福感の上限は頭打ちな気がするよ。

  • 言葉の意味するところは深い。
    真意を見極めることが重要であろう。
    研究に値する。

  • ポイントはたくさんあるが、永遠回帰思想がこの書の根幹だ。
    今生きている人生が終わると、寸分違わぬ同じ人生が始まる。その人生が終わると、またまったく同じ人生が…。
    本当にそんなことがあるわけないのはわかっている。ただ、今の人生で悔いを残さないように生きるには、この思想はとっても有用である。
    ちなみに訳者の氷上英廣氏は、麻布高校の故氷上先生の御尊父である。

  • (下)へ続く。

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著者プロフィール

1844-1900年。ドイツの哲学者。近代という時代の問題を一身に受け止め、西洋思想の伝統と対決し、現代思想に衝撃を与えた。代表作は、本書のほか、『愉しい学問』(1882年)、『善悪の彼岸』(1886年)ほか。

「2023年 『ツァラトゥストラはこう言った』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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