オデュッセイア 上 (ワイド版岩波文庫 176)

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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000071765

作品紹介・あらすじ

トロイア戦争が終結。英雄オデュッセウスは故国イタケへの帰途、嵐に襲われて漂流、さらに一〇年にわたる冒険が始まる。人並すぐれた忍耐力と知略に恵まれた主人公が相次ぐ苦難を克服し、帰国を果して悪人どもを討つ-『イリアス』とともにその卓抜な構想力でヨーロッパ文学の源泉と仰がれる、ギリシア最古の大英雄叙事詩。

感想・レビュー・書評

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  • ギリシア最古と言われる英雄叙述誌。
    神々が定めた運命に翻弄されるオデュッセウスの漂流記ということで、何がおもろいんやろと思っていたけど、面白い。
    古代ギリシャの人々は神と共に生きていたってことがよくわかる。嵐にあえば神のご加護がなかった、戦に勝てば神の誉をあずかっていたから。自然科学が発達する前だから、そりゃ何かと解釈が追いつかないことは超自然的な神の意志だとしたほうが精神的にも楽だろうな。
    キュクロプスとかスキュレとか冥府行とか中々に荒唐無稽な内容盛り沢山だけど、それはそれでファンタジーとして愉快。ここからどう大円団につながっていくのか、下巻も楽しみ。

  • ギリシャ、イドラ島などを舞台とした作品です。

  • 数年前に購入して以来、気の向いた時限定で、じっくりゆっくり読み深めるようになって以降、2010年2月7日頃ようやく(上)を読了。

    【噛めば噛むほど味が出る】とはこのことかと思う程、同じ箇所を数カ月経った頃に繰り返し繰り返し読んでいった。中盤からオデュッセウスが出てくるのだが、序盤のテレマコスの活動場面を、噛んで噛んで味をじっくり出しながら読み深めていくことに時間がかかったとも言える。文体がかなり癖があり、翻訳文ならではの超長文的な部分も多かったからであるのだが。
    幸いにもテレマコスの活動場面を時間をかけてゆっくりじっくり読んでいたことが中盤以降役に立った。オデュッセウス登場以後序盤と照らし合わせながらある程度スラスラ読み深めていけた。

    (下)の方を読了した以後も、(上)(下)をまた気の向いた時にでも読み深めてみたい。噛めば噛むほど味が出るし、気になる偉人キャラクターの武勇伝も紹介されてあるので、後々も何かとお世話になりそうな気がする。

    内容に関する感想は、(下)に関するレビューの時にまとめて記したい。

  • 古典中の古典。英雄オデュッセウスの海の冒険物語、というよりは運命に翻弄された男の苦難の帰還。慣れてくると枕詞のリズムが楽しい。
    人間って「やるな」といわれると絶対やるよねー。

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