オデュッセイア 下 (ワイド版岩波文庫 177)

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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000071772

作品紹介・あらすじ

(下)には第一三歌から第二四歌を収める。怪物たちとの戦いや冥界訪問など、オデュッセウス自身の語る奇怪な漂流冒険譚は終わりを告げて、物語はいよいよ、オデュッセウスの帰国、そして留守の間妻を苦しめていた悪逆な者たちへの復讐という、劇的な盛り上りに満ちた大英雄叙事詩のクライマックスへと突き進んでゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻を読み終えた後、比較的すぐに下巻を読み深めていたが、思うところあって一時読むのを中断していた。再開して一気に(マックにて)読了した。

    上巻レビュー記載時に割愛したので、あらすじについて少しまとめておく。
    「オデュッセイア」は、トロイア戦争終結後、英雄オデュッセウスを主人公としたギリシア時代英雄叙事詩である。上巻は息子テレマコスがアテネに助けられながらも父オデュッセウスの消息を探しに旅に出る場面から始まる。旅を通して息子が学びを得て故国イタケへ帰る頃、オデュッセウスの帰還物語へと物語の焦点が絞られ展開していく。下巻では、故国イタケへ帰還してから、妻への求婚者に対する復習に関わる場面について描かれている。

    愛とは何か、正義とは何か、復習とは何か、武力とは何か。
    オデュッセウスやテレマコス、求婚者や妻など、様々な登場人物を鏡として、本書を通して学びを得る機会を得ることが出来たかなあと。本書はとても深く、気が向いたときに再度読み深めたい。

    勉強になりましたという言葉を超えて、ただただ深いなあとわーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)
    アテネの人間味のある魅力も重なり、多方面から深みを感じさせる部分が、私にとって最大の魅力だったのかも知れません。
    オデュッセウスについて知ったのは、大学時代に専門分野の講義を受けていた時でして、以来漠然と、しかし強く惹かれておりました。数年前に馴染みのある本屋で偶然見つけて購入したはいいがなかなか読み深めるのに時間がかかり、日常でも多様な出来事がありけりで、結果として長い時間をかけてじっくり読み深めることになりましたうれしい。

  • 十六歌が最高に好きです。この興奮をどこに持っていけと。漫画でやるなら間違いなく見開き。背景はトーン青空削り。

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