方法序説 (ワイド版岩波文庫 180)

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  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000071802

作品紹介・あらすじ

すべての人が真理を見いだすための方法を求めて、思索を重ねたデカルト「われ思う、ゆえにわれあり」は、その彼がいっさいの外的権威を否定して到達した、思想の独立宣言である。近代精神の確立を告げ、今日の学問の基本的な準拠枠をなす新しい哲学の根本原理と方法が、ここに示される。

感想・レビュー・書評

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  • 齋藤 孝さんの『読書する人だけがたどり着ける場所』に紹介されていたのをきっかけとして本作品を読みました。

    難しい言葉づかいに頭がクラクラした…。クラッとすることが必要であるらしいですが、ん〜、しんどい笑

    でも、情報を鵜呑みにせず「これは本当に正しい事なのか??」と疑い、納得できるまで知ろうとする意識が必要である事は何となく学びました。これは貴重体験だったなぁ。

    その他に学んだ事としては以下な感じ。

    ・多少とも重要だと判断した事を、「公衆向け」に発信する意識で書くとより洗練されたものになる。(他の人にもわかるようにするから)

    ・人生は短い。無駄な事をやっている時間はない。

    ・物事を理解するのに有効なのは、「結果から先に見て、原因を知ろうとする意識」

    ・確かな情報を得るまでは、決して新しい情報を信用しない事。

    ・古い情報に囚われず、自分の中で常に情報をアップデートさせること。

    ・一度決めた答えに対して迷わない事。


    ですかねぇ。

    他の事については、頭が悪いのであんまりわかってないなぁ笑

  • 解説書ではないデカルト自身の著作を読むのは初めてで身構えたが、もともと女性も含め一般人向けに書かれたものであり予想外に読みやすかった(ワイド版で文字も大きかったのもアリ)。書かれた当時のヨーロッパ情勢や学問を巡る事件の影響などが生々しく感じ取れる。念には念を入れて謙虚に慎重に書き進める態度は、個人が手軽に意見を発信できるいまこそ見習いたいなと思う。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・第4部 2015/12/05(土)

    ・第6部は、言い訳。自分は自由にやりたいんで、放っといてください、的な。でも、その中に、本書の価値に対する自負は確かに垣間見られす。さらには、彼の発見した原理や研究に対する、より広大な背景への視点が散りばめられているというのは深読みのし過ぎ?

    【目次】

  • どのようにものごとを考えていけばいいか、自身の考えの道筋を示した本。「我思う、ゆえに我あり」で有名。

    すべてを否定してはじまる。だいぶ慎重。1文が長く読むのに時間がかかってしまった。

  • デカルト、カント、ショウペンハウエル。
    デカンショ節の出だし、明治以降の学生歌としても知られている
    哲学者の基本中の基本、デカルトの初の著書が方法序説です。
    デカルトと方法序説は大学の一般でさらりと聴いていたけれど、
    その哲学を深く掘り下げることも無く、受験から解放された私は
    遊ぶ方が忙しかったため、この年になって初めて本書を読みました。
    そして、なんて謙虚で用心深い(?)人柄なんだろうと感心してしまいました。
    この本をもっと真面目な私が18の時に読んでいれば、
    もっと学問に真摯に取り組んでいた気がしてならない。
    でも真面目な私が18の時に存在していたかというと、
    おそらくそれはあり得ない。
    だから今の私がここにいるのです。
    今よりずっと夜が長く暗く、ネットもテレビもラジオも無い(あたりまえ!)の
    時代、人の知識欲は今の人間とは比べ物にならなかった
    ことでしょう。考えて、考えて、考えて磨かれた一冊。

  • 断言します!
    巻末の"解説"から先に読むべきです!
    理由は、ズバリ本文の言い回しが回りくどくて解りづらいからw
    "解説"では各章の説明や、本書が書かれた時代背景、著者デカルトの立場などが簡単に説明されており、それを踏まえてから読んだ方が理解し易いでしょう^^
    近世まで尊重された神学や哲学などの人文系学問に代わり、自然科学などの近代的な学問の重要性と、研究するための方法を述べています。
    「我思う、ゆえに我あり」(cogito,ergo sum、コギト・エルゴ・スム)で有名な哲学書でもあり、神の存在や、真理の探究など、その思想は宗教改革の嵐が吹き荒れる時代に近代への扉を開いた名著です。
    本来は幾何学や光学などの学術論文の序文として掲載されたものなので、全体(解説と訳注を含む)で130ページほどしかなく、哲学の入門書としても最適でしょうw

    ニン、トン♪

  • 仮の道徳

  • すべての人が真理を見いだすための方法を求めて、思索を重ねたデカルト「われ思う、ゆえにわれあり」は、その彼がいっさいの外的権威を否定して到達した、思想の独立宣言である。近代精神の確立を告げ、今日の学問の基本的な準拠枠をなす新しい哲学の根本原理と方法が、ここに示される。

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著者プロフィール

デカルト

Rene Descartes 一五九六―一六五〇年。フランスの哲学者、数学者。数学的明証性を学問的認識の模範と考え、あらゆる不合理を批判検討する立場を確立した。そのことによってしばしば近代哲学の父といわれる。一六三七年公刊の『方法序説』は思想の領域における「人権宣言」とも称される。長くオランダに隠れ住んだが、終焉の地はスウェーデンであった。

「2019年 『方法序説・情念論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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