君たちはどう生きるか (ワイド版 岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
4.14
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000072687

作品紹介・あらすじ

著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきか問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問わなければならぬ、というメッセージがあった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。

感想・レビュー・書評

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  • 半古典だと思えば、設定の古さへの違和感は減じる。

    今、こういうの、誰が書けるだろう。

  • 恥ずかしながら、20歳の今、進路に迷って友達に進められて読みました。
    読んでよかったです。人間が生きていくうえで忘れてはならないことを思い出させてくれる本です。

    とっても読みやすいので、小学生でも読めます。
    子供にも大人にも、心の教科書としておすすめできる本だと思います。

    人生にちょっと焦ったり迷ったりしたら、私はまた必ずこの本を開くと思います。

  • 初版は1937年。

    人から人へと読み継がれきた、少年少女のための人生指南本です。

    自分に子どもができたら出会って欲しい一冊です。

  • 三葛館 一般 159.5||YO

  • 素直な少年の気持ちが描かれている

  • コペル君と叔父さんのノートでのやり取り、友達との関係で人はどう生きるべきかを問いかけ、導いている。
    自分が死んでしまいたいと思うほど後悔する行動をとってしまったことを認めるのはつらい。言い訳を考えて認めまいとするが、そこをきちんと認めてその為に苦しむことができるのは人間だけ。過ちは誰でもあるが、そこから学び立ち直ることもできる。
    消費専門で何一つ生産出来ないが、いい人間になることはできる。
    人間同士、お互い好意で尽くす関係が、本当に人間らしい関係ではないか。

  • 1937年7月、『日本少国民文庫』の最後の配本として出版された本書の初版を底本に、仮名遣いや振り仮名の整理をして2006年に復刊されたもの。盧溝橋事件から日中戦争、そして大東亜戦争へと突き進む時代の中で、将来を担う少年少女に人としていかに生きるのかを問うている。
    生き方の根底にある人間の特性、社会や経済の実態、生物や自然の特質といったことも、中1の主人公コペル君の体験からの気づきを踏まえて、叔父さんのノートが展開していくという構成で、読者としても視点転換が促されるストーリーになっている。
    巻末の丸山真男の解説にもあるように、大学を出てからまもないという叔父さんのノートの内容の博学さ・立派さに、コペル君のようにも考えていない自分自身に恥じ入ってしまう。まあ、その気づきを少しでも糧にできればOKだと思っておく。
    18-39

  • この本が書かれた時代、背景を頭に置いて読むと、より一層考えさせられる。
    どの時代であろうとも、どう生きるか、どう考えるかが重要であり、それを行動に移すのが難しいのは変わらない。
    大人になると、考えずに流されてしまう事が増えてきた。改めて視野を広く持ち、物事を考えてみようと思う。

  •  漫画本になったやつを借りて読んでみたら,本物も読みたくなって手に取りました。
     この岩波文庫版が底本にしているのは,『日本少国民文庫』の一冊として新潮社から発刊されたもの(元々の版)です。その後,再販する際,本人が2度書き換えていますのでご注意を。
     巻末には丸山真男氏の「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」という文章が収録されています。この文章は,もともと吉野さんが亡くなった際,岩波の月刊誌『世界』に寄せた原稿らしいです。想像通り,とても読み応えがありました。本書が戦時中に書かれた価値,そして,戦後も読み続けられてきた意味が,しっかりと論じられています。私は,この丸山氏の解説を読みたくて本書を選んだので,よかったです。
     丸山氏は,カウツキーの『資本論解説』がいい入門書であるけれども,結局は「資本論からの演繹」になっていることを指摘したあとで,

     『君たちは…』の場合は,ちょうどその逆で,あくまでコペル君のごく身近にころがっている,ありふれた事物の観察とその経験から出発し,「ありふれた」ように見えることが,いかにありふれた見聞の次元に属さない,複雑な社会関係とその法則の具象化であるか,ということを一段一段と十四歳の少年に得心させてゆくわけです。 (313p)

    と述べています。さらに,本書と徳目を教えるだけの道徳教育との違いも述べています。

     「知識」-実はここの情報にすぎないもの-のつめこみと氾濫への反省は,これまたきまって「知育偏重」というステロ化された叫びをよび起し,その是正が「道徳教育の振興」という名で求められるということも,明治以来,何度リフレインされた陳腐な合唱でしょうか。その際,いったい「偏重」されたのは,本当に知育なのか,あるいは「道徳教育」なるものは,-そのイデオロギー的内容をぬきにしても-あの,私達の年配の者が「修身」の授業で経験したように,それ自体が,個々の「徳目」のつめこみではなかったのか,という問題は一向に反省される気配はありません。(325p)

     これって,現状を見て書いたの?と思われるほど,今の教育界にもあてはまることです。道徳の教科化を推進するのは,ある徳目を単なる知識としてつめこむにすぎないのではないかと危惧するのです。

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