三四郎 (ワイド版岩波文庫)

著者 : 夏目漱石
  • 岩波書店 (2006年10月17日発売)
3.80
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000072755

三四郎 (ワイド版岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • なるべくなら古地図がよいけれど、現代のものでもよいから、本郷あたりの地図を見ながら読んでみるととても楽しい。

    外国語をそのまま訳したのであろう、当時の新鮮な言葉があちらこちらに感ぜられてとても感慨深い。
    三四郎の雰囲気を与次郎が「世紀末」というところや、ぼそっとフランス語で「悪魔がついている」と皮肉る学生がいるところなど、胡椒のようにピリッと効いたユーモアも明治時代のものとは思えないほど古臭くなく、洒落ている。

    よく小説家や漫画家が「頭の中で登場人物が勝手に動き回った結果です」みたいなことを言っているが、この作品もそのような考えのもと作られたものらしく、登場人物たちがとても生き生きしていて魅力的である。

    夏目漱石の文章はなかなかリズムがつかめなくてあまりよい印象をもっていなかったが、この作品でかなり克服できた気がする。

  • 2015.5.18夏目漱石の三部作の一つ目。私が大学生というのもあり、当時も今も多感で環境や出会いに振り回される若さ、青さみたいなものは同じなのだなと共感してしまった。なんだかすごく、現実的というか、大きなドラマがあるわけではないように見えて、三四郎の心の内では様々なドラマが繰り広げられているように思う。日常がサラサラと綴られているようで、でもしっかり引き込まれていく。広田先生の、偽善家と露悪家という話が中々に難しくて、正直理解しきれたかは疑問。解説にある、無意識の偽善、故の我が咎、のことだろうか。あと主人公と登場人物の間に、さらっと名言というか考えさせられる言葉や話がでてたりして、おもしろかった。私も美禰子のような、腹では何考えてるのかわからず無意識に誘惑してくるというか、いや誘惑されてる私の勘違いなのかもしれないが、そんな女性には会ったことがあるが、そんな私の経験もあって、いろいろと共感できた。あと九州出身で東京の大学に通うあたりも同じ。度胸がないのも同じ。もし生きた時代が同じで三四郎に会っていたら、いい友達になれた気がする。そんな彼が変動する世界から影響を受けながら様々なことを学び経験していく物語。

  • 小難しいが、諦めずに最後まで読めた自分を褒めたい。結局好きな人を前に揺れ動く男心を描いてるんだろうか。。。

  • 朝日新聞の連載で読みました。当時の雰囲気もよみがえって、いい感じ。
    三四郎のうじうじ感が現代でも違和感ない要因でしょうか。
    上沼恵美子ブッククラブで取り上げて欲しい。もう、取り上げられてるかなあ。

  • 国語の教科書のようで敬遠してたが。。。読み始めるとどんどん進み、あっという間に完読。恋愛小説だったんだ。。。

  • まぎれもなく日本文学の最高峰の夏目さんが書いた本だけれども、三四郎を読むのは実は3度目だったりする。

    ですがどうもしっくりこないんだよな・・・。いつかはわかる日が来るだろうと数年おきに読んでいるのですが、頭にしみ込んでこないんです。

    こころとかは本当に面白かったのになぁ。正直な話最初はかなり眠くて。最後まで読み切れないかと思ってしまった。

    恋愛に対する考え方が現代とずいぶんちがっているから「は?そんなのとりあえずご飯でも食べに行ってから考えればいいじゃんwww」って思ってしまうのがいけないのかも。

    古い言葉が苦手ってわけでもないのですが、どうもいかんな。

  • 三四郎ぼんやりしすぎで、その間の抜けた感じに笑ってしまった。日常を描いてるけど、どんどん読み進めたくなる。

  • 熊本などを舞台とした作品です。

  • 美禰子さん!

    登場人物が皆危うい感じ。
    触れたら壊れる微妙な空気というか・・

    三四郎はうじうじと悩んでおります。恋愛小説なのかな?

    暗いなあ・・と思いながら読みました。

  • きちんと読んだのは初めてかもしれない。初の新聞小説『虞美人草』は美文すぎて投げ出しているのだが、この『三四郎』は新聞小説だと意識して読むと特におもしろい。冒頭部分なんかすごくうまい。汽車の中で相乗の女と絡ませ、広田先生と出会わせる発想は新鮮だ。漱石は女性を書くのは下手と聞くが、どうしてどうして達者なものだ。

    野々宮よし子、里見美禰子に三輪田のお光さん……。

    鷗外が刺激をうけて『青年』を書いたのもうなずける。

    『漱石をよむ』と『悩む力』と併読した。

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