彼岸過迄 (ワイド版岩波文庫)

著者 : 夏目漱石
  • 岩波書店 (2008年7月16日発売)
3.86
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000072991

作品紹介・あらすじ

いくつかの短篇を連ねることで一篇の長篇を構成するという漱石年来の方法を具体化した作品。中心をなすのは須永と千代子の物語だが、ライヴァルの高木に対する須永の嫉妬の情念を漱石は比類ない深さにまで掘り下げることに成功している。

彼岸過迄 (ワイド版岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2013.12.18読了。
    高校時代に教科書でちろっと触れた『こころ』をいつかちゃんと読んでやろう。いっそのこと夏目漱石後期三部作の順に読んでいこうと思い立ったのがきっかけで読み始めた。
    最初の方はなんだか森見登美彦氏の作品のような雰囲気があるように思えたが、物語の核である須永の話の章に入ると男女の報われない関係や人間の哀しさが『こころ』を初めて読んだ時の印象と同様のもので三部作の一部目だということに妙に納得した。

    当時の方が人間という生き物そのものが深い生き物だったように思う。
    ただ深すぎて誰も幸せになれなかった。そんな気がする。

    文学作品の多くは主人公に著者自身の諸々が反映されているように思うが、文学作品とはそういうものなのだろうか?

    さて、次の『行人』はこれよりも少し厚い。ちまちま読んでるからまた長くなりそうだ。

  • 先日神保町にて行われていた古本フェスティバルにて見つけ、手に取って、一ヶ月近く時を経て読み終わった。

    前半部分は正直引き込まれるシーンも無く、ただ苦行と思いつつ読み進める羽目になったが、後半部分の登場人物達の情念の描写はズンズンと心に響いてくる。

    嫉妬する人間の描写を読み進めると、自分の過去を見せつけられるような、辱しめを受けるような気分になる。
    嗚呼、溜息。

  • 自分の中でぐなぐなと悩む男の話、と言ってしまうとなんですが
    主人公?の敬太郎は完全に蚊帳の外、聞き役。

    森本さんがひょうひょうとしていて好きでした。千代子も、はつらつと女性らしくて好きでした。おい!市蔵!悩みすぎだ!!

    ほんのり寂しく、面白かった

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