小僧の神様 他十篇 (ワイド版岩波文庫 310)

  • 岩波書店 (2009年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784000073103

みんなの感想まとめ

人間の内面や日常生活を深く掘り下げた作品が描かれています。特に、自己を超えた利他の精神や無我の境地についての考察が印象的で、読者に新たな視点を提供します。洗練された文体は、当時の生活様式や情景を鮮やか...

感想・レビュー・書評

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  • 『小僧の神様』を久しぶりに読みたくなった。
    理由は2つ。

    ①最近川崎長太郎を読む機会があり、
    私小説の大家として志賀直哉のことが
    頭に浮かんだ。
    ②「自我をなくす」ということを考えていて
    みうらじゅんが「機嫌を取る」=「自分なくし」
    ということを言っていた。
    つまり利他はそれ自体が無我であるということ。
    「利他」と聞いて『小僧の神様』が頭に浮かんだ。

    『小僧の神様』は折りに触れ読む機会があったが、
    ②の「無我」につながるとは思ってもいなかった。
    これは最近つげ義春の本をよく読んでいて、

    「完全な自己否定は自由以外の何物でもない」
    というシュテルナーのことばを引用して、
    「自分を締めつけようとする自分を否定する以外に、
    自分からの解放の方法はない」
    「禅では、自我を消滅することによって真の自由が
    獲得できると説いている。自由とは自分からの自由に
    ほかならない。」

    と『ボロ宿考』で見つけ、それに影響されたから
    でもある。

  • 文豪の文章はすごい。一文一文深みがある気がする。洗練されている。

  • 小僧の神様
    ひょうたんと少年

  • 志賀直哉の本。1920年前後のお話。本書に収められてたいくつかの作品から、当時の日常生活がなんとなく見えてくる。すしを食べようと手につかんだものの値段を聞いてすしをおいて帰ってきた、という一場面を見て作品化された「小僧の神様」は面白い。情景から心の動きまでくっきりと浮かび上がってくるきれいなお話。

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著者プロフィール

志賀直哉

一八八三(明治一六)- 一九七一(昭和四六)年。学習院高等科卒業、東京帝国大学国文科中退。白樺派を代表する作家。「小説の神様」と称され多くの作家に影響を与えた。四九(昭和二四)年、文化勲章受章。主な作品に『暗夜行路』『城の崎にて』『和解』ほか。

「2021年 『日曜日/蜻蛉 生きものと子どもの小品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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