原爆の子 上 広島の少年少女のうったえ (ワイド版岩波文庫 327)

  • 岩波書店 (2010年8月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784000073271

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  • 原爆投下から6年後に書かれた児童たちの作文集。
    書いているのが児童たちであるため、文章としては稚拙なものがほとんどである。
    だからこそ、彼ら彼女らが幼い瞳で見た原爆の惨禍が、ストレートに残されていて価値があるものなのである。
    ただ、やはり実際の広島の街や、当時の物品を見てから読む方が解像度が上がると感じた。
    先日、広島旅行に行ったことで興味を持ちこの本を手に取ったが、正しかったようだ。

  • 原爆の子 その後を読んでから読み始めた原爆の子。
    巻頭に書かれた長田先生の一文が今でも心を打つもので、もし原発事故が有ったあとならさらに踏み込まれていたと思うが、まだ原爆後未来のエネルギーとして核を利用する方向に目が行っていた50年以上前の文章なので原発についての記述は当時期待されることしか書かれていない。

    しかし、当時の被爆した子どもたちや被ばくにより家族を亡くした子どもたちの手記は全てが痛々しい。
    そして、とんでもなく悲しい体験をして、それを抱えたまま生きていかなければいけなくなった子どもたちの叫びは読んでいて全てつらいものばかりだった。

    子どもたちは一様に戦争を憎み原爆を憎んで手記を書いているが、ほぼ全ての子どもたちがこの国、日本の未来が平和であることをただただ望んでいる。

    当時起こっていた朝鮮戦争についても戦争というものに対して二度と同じ事が起こってはならないと、その戦争が終わり平和が来る事をみな望んでいる。

    親であり兄弟であり、そして親戚であり、近所の人でありがみな亡くなっていく様を実際にその目で見た子どもたちの息苦しさがヒシヒシと感じられ、読んでいてつらくなるが、それ以上にこの子たちの辛さや心の底からの怒りや悲しみを無垢の文章が心を打つ。

    これがそのまま世界の言語に翻訳され沢山の方たちに読まれていると言うことが戦争を憎み平和を望む子どもたちの声になり世界を覆うことに多大な影響を与えていると言うことが納得させられる。

    読めば読むほど、同じ思いの子どもたちの叫びがこだまして、戦争がいかに残酷で悲しいものしか残らないか理解出来るだろう。

    本当に戦争はもう二度とこの国から、そして世界でも起きて欲しくないと思う。

    下巻を読むが、思いは全てこの内容だと確信する。

  • 呉などを舞台とした作品です。

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