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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784000073325
感想・レビュー・書評
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後篇の序文もまたおもしろおかしくはじまる。ドン・キホーテの後篇を勝手に書いて出版したという作家へのメッセージ(文句)がぶつぶつ、と。
そして前篇での答え合わせのような会話と自虐からはじまる本編。ハメーテ・ベンネヘーリの書いた「ドン・キホーテ前篇」を読んだものたちも登場し、第二の作者(セルバンテス)によって、だれかの偽作であるという疑いの箇所(会話)がもりこまれたりと、なんとも愉快。後篇が少し時を経て書かれたことの妙なのかも。
呑気なライオンが可愛くて可哀想だし、途中で立ち寄った婚礼の祝祭も狂気と美しさがないまぜになったサイケデリックなひととき(「ミッドサマー」みたい)で、なんともおもしろかった。
そしてなんだかドン・キホーテの狂気に変化があらわれてきた??変わってきたのはそれとも、ドン・キホーテの狂気のほどを知った、わたしたちじしん?? わたしたちが演じているいくつもの わたしたち が、蜃気楼の向こうでゆらめいてる。
こんかいもいろんな悪態がとびかうのだけれど、この巻でのぴかいちは、「悪意の南京袋め!」でした。
「それどころか現在では、怠惰が勤勉に対して勝利を収め、無為が艱難辛苦にとってかわり、悪習に徳行が凌駕され、傲慢が勇気を追いやり、はたまた、かの黄金の時代に遍歴の騎士たちのあいだにおいてのみ生彩を放っていた武芸の実践にかわって、理屈ばかりが時を得顔じゃ。」
「しょせん女ってものは、その亭主に、それがどんなに間抜けであろうとも、亭主の命令に従うという重荷を背負って生まれてきたんから。」
「狂気のほうが思慮深さより、より多くの仲間や取り巻き連を集めるもの、なんて言うね。」
「死ぬことはわが喜びと
思えども さにあらず
よくよく思考をめぐらせば
われに命を与えしは
「不安に満ちた未来の希望」」
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のんびりしてる時もあるけど、明るくて良い!元気出る!
作品の先が読めないのも読んでてワクワクするし、メタフィクションの描写も作品に幅があって読んでて楽しい!
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セルバンテスの作品
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