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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784000073349
みんなの感想まとめ
人間の狂気や希望、そして絶望が織り交ぜられた物語が展開され、心の美しさや徳の重要性が深く問いかけられます。登場人物たちの繊細な心情と、彼らが直面する現実の厳しさが、読者に深い感動を与えます。特に、サン...
感想・レビュー・書評
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「いいかね、おいらの大事な旦那様、この世で人間のしでかす一番でかい狂気沙汰は、別にたいした理由もなければ誰に殺されるってわけでもねえのに、ただ悲しいとか侘しいとかいって死に急ぐことですよ。」
悪戯とドッキリがなかびくにつれて、とても辛くなってきてしまった。希望の光のなかにいたあとに訪れる暗がりが、どんなに漆黒の絶望にかんじることだろうと。けれどセルバンテスはサンチョにそんな絶望をあたえなかった。幸せとはなにかを問うて、その道標を照らしてくれた。そしてふと気がついた。少しづつ、心が洗われていっているような心地がすることを。
贋作の続篇へのディスもおもしろい。とりわけアルティシドーラの地獄の入口でみた、という作り話がとてもすきだった。悪魔たちのテニス。憎き贋作の続篇の内容すらも、じしんの物語としてしまう、最高の仕返し。
なんて凄まじい小説なのだろう。極上のエンターテインメントでありやわらかい説教であり、優しさと美しさで彩られ、ちょっぴり偏屈で機知に富んだ唯一無二の書物、なのじゃないだろうか。
あと、ロバのでてくる映画にははずれはないけれど、これもまた、愛すべきロバ作品でもある、なんてかってに幸せ。
しばらくドン・キホーテ ロスにおちいりそうだけれど、もうすこしおばあちゃんになったら、またかならず会いにゆきます。
「心の美しさは、知性、慎ましさ、礼儀作法、寛大さ、上品な立居振舞いなどに顕著に現れるものであり、こうした美点はすべて醜男にもありうるし、あってもいっこうにかまわぬ。」
「これが世のすべての悪徳領主たちの成れの果てさ。つまり、この罰あたりが、死ぬほど腹をへらし、血の気を失い、僕のにらむところ、どうやら一文無しで、奈落の底から引きずり出されたように、領地から出てくるってわけさ。」
「お前の良心にやましいところさえなければ、人にはなんとでも言わせておけばよい。」
「お供をしているわれわれも、あんたが言うような愚か者ではない。徳というものは、どこにあっても称えられてしかるべきなんだから。」
「とにかく書いたりうたったりしさえすれば、それがいかに愚劣な作品であっても、世間で詩人として認められるんですよ。」
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ドン・キホーテもこれで終り!良い話だったなー!最後の巻は、暗さだったり怒りみたいなネガティブな感情もチラッと見える感じも良かったし、やっぱりメタフィクションの描写も楽しい!たしかにこれは名作!
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