明暗 (ワイド版岩波文庫 352)

  • 岩波書店 (2012年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (616ページ) / ISBN・EAN: 9784000073523

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

未完の作品であるにもかかわらず、深い余韻を残す物語が展開されます。主人公由雄は、愛することができない妻に対して見た目上の幸せを与えつつ、心の中では過去の恋人を思い続けています。この複雑な心理描写が、登...

感想・レビュー・書評

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  • 漱石の未完作品
    えっ!ここで終わり…
    幕開けのような 閉幕でした

    漱石という人物の事はあまり知らないけど 忘れられない人が居たのかな?!
    恋人の顔が出たところで 息をひきとるところに 本と現実をリンクさせて考えてしまう
    最後はどうだったんだろう?色々気になる本でした
    本だけなら☆☆☆だけど
    違う興味から☆☆☆☆!

    題名と主人公の性格を考えると
    あまりいい結果では
    ないんだろうなぁ。。。o(゚^ ゚)

  • 未完であることが完成であるように感じる作品です。
    愛することの出来ない妻に対し、不自由ない生活させることで「見た目上の幸せ」を与える由雄。由雄の愛がないことに気づくお延。
    由雄が今でも愛している昔の女に出会った場面で、夏目漱石が息を引取り未完の作品となりました。

  • 未読だった『明暗』をワイド版の出版を機に読了した。
    それぞれの境遇や人となりを背景にした、心理のかけひきがおもしろい。
    お延と叔父との軽妙なやりとり、津田と吉川夫人の間にある種の親密さなど描写が巧みだ。また鏡子夫人を思わせる、結婚間もないお延が生き生きと描き出されている。
    一緒に湯治に行きたがるお延をなだめる津田の焦りが目に浮かぶようだ。そして封印していた清子への気持ちが、解ける。2人の再会、その後の展開にもリアリティがあって興味は尽きない。中断が惜しまれる。

  • 漱石の巧みな心理描写を見せつけられた一冊だった。そしてもっとも印象深かったことは、明治時代という今からおよそ100年も前の日本でも、人々は現代人とさしてかわりないことを考え、会話をし、日常を暮らしていたということだ。
    主人公たちはエゴイズムとか見栄とかを象徴する書き方をされていて、でもそんなエゴなんかが自分にもあるなーと、ふと気づかされたりしながら、話はどんどん展開し、そして未完結のまま終わる。
    結局どうオチをつけるつもりだったのかなーと、あれやこれやと考えるのもまた楽しくて、いつまでも頭の片隅に残ってしまう、そんな話だったなと思う。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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