モンテ・クリスト伯(二) (ワイド版岩波文庫)

制作 : 山内 義雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 31
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000073646

作品紹介・あらすじ

シャトー・ディフから脱獄し、ファリア司祭から知らされたモンテ・クリスト島の宝を手に入れたダンテスは、遠大な計画の実行にかかった。モンテ・クリスト伯の名が社交界に高まり、次々とふしぎな事件やエピソードが生まれてゆく。達意の文章と複雑な構想を駆使したこの物語は、いよいよ佳境に入る。

感想・レビュー・書評

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  • (2017.07.06読了)(2017.06.26借入)
    23章のモンテ・クリスト島まで読み終わりました。
    本の題名とよく似た島の名前ですね。
    ダンテスは14年暮らした、シャトー・ディフ(イフ城)に別れを告げて船乗りに戻りました。
    船乗りをしながら、宝探しの機会をうかがっていましたが、ついにその機会がやってきました。宝は見つかるのでしょうか?

    28章監獄の記録まで。
    宝は本当にあるのか、本当にあったとしてもすでに持ち去られたのではないか、などと葛藤しながら推理を働かせ、宝に辿り着きました。ファリア司祭の遺言したスパダ家の宝は、見つかったのです。
    仲間(ジャコポ)に頼んで、ダンテスの父親とメルセデスの消息を調べてもらいますが、父親は死亡し、メルセデスは行方不明ということでした。
    司祭(ダンテス)が、カドルッスを訪ね、亡くなったダンテスからの依頼ということで、昔お世話になったお礼を頼まれた、と伝えます。お礼の相手は、カドルッス、ダングラール、フェルナン、メルセデス、です。
    カドルッスから、他の三人の消息を聞き出します。
    ダングラールとフェルナンは、ダンテスを密告したことがわかりました。ファリア司祭の予想通りでした。ダンテスの乗っていたファラオン号の船主モレルさんが破産寸前であることも聞きました。
    ダングラールは出世し、結婚もして、男爵を名乗っています。
    フェルナンは、徴兵にとられたのですが、運良く出世しレジオン・ドヌールと伯爵の称号を貰っています。モルセール伯爵を名乗っています。
    メルセデスは、フェルナンと結婚しモルセール夫人となった。アルベールという子どももいる。メルセデスは、学問のない女でしたが、絵も習い、音楽も習い、何かも習って自分の子どもの教育を行っている。
    ヴィルフォールについても聞いてみましたが、どうなったかはわかりませんでした。
    ローマのトムソン・アンド・フレンチ商会の番頭と名乗るイギリス人が登場します。モレル商会の債券を買って歩いています。債権を持っている刑務検察官を訪ね、モレル商会の債券を買い取る話を持ちかけながら、サトー・ディフにいたファリア司祭とダンテスの記録を見せてもらいます。ダンテスは、誰によって何の罪で幽閉されていたのかわかりました。

    ウィルモア卿 ダンテスの変名
    ガスパール・カドルッス ダンテスの隣人(仕立て屋から旅籠屋に鞍替え)
    マドレーヌ・ラデル(仇名:カルコント) カドルッスの妻

    30章、9月5日まで
    トムソン・アンド・フレンチ商会の派遣員がモレル商会を訪ね、便宜を図って倒産寸前のモレル商会を立ち直らせます。

    エマニュエル・レーモン モレル商会の事務員
    コクレス モレル商会の会計係
    ジュリー モレル氏の娘
    マクシミリヤン ジュリーの兄

    34章、出現まで
    イタリア周辺の話になっています。船乗りシンドバッドなる人物が登場して、夢のような話が続きます。
    モンテ・クリスト島で、フランツは、麻薬のハシッシュを飲んで夢の世界を経験します。
    作者の遊びの部分という所でしょうか。

    アルベール・ド・モルセール パリの上流社会の青年、子爵
    フランツ・デピネー パリの上流社会の青年、男爵

    【目次】
    一九 第三の発作
    二〇 シャトー・ディフの墓場
    二一 ティブラン島
    二二 密輸入者
    二三 モンテ・クリスト島
    二四 眩耀
    二五 見知らぬ男
    二六 ポン・デュ・ガールの旅籠屋
    二七 物語
    二八 監獄の記録
    二九 モレル商会
    三〇 九月五日
    三一 イタリー-船乗りシンドバッド
    三二 めざめ
    三三 ローマの山賊
    三四 出現

    ●ティシアン(66頁)
    この長い髪、房房とした漆黒な髯を貯えた男、まるでティシアンの描いたりっぱな顔立ちを思わせるこの男の姿を、理髪師は驚きの目をもってうち眺めた。
    (ティシアンとは、チチアーノのことでしょう)
    ●タヴォレッテ(428頁)
    「タヴォレッテっていったいなんだい?」
    「板片でして。処刑の前の日に、町の角々につるすのでございます。その上に、処刑を受ける人間の名前、処刑の理由、処刑の方法などが書かれております。」

    ☆関連図書(既読)
    「デュマ『モンテ・クリスト伯』」佐藤賢一著、NHK出版、2013.02.01
    「モンテ・クリスト伯(一)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.06.14
    「巌窟王-モンテ=クリスト伯-」アレクサンドル=デュマ著・矢野徹訳、講談社青い鳥文庫、1989.05.10
    「三銃士」デュマ著・新庄嘉章訳、講談社、1987.10.20
    「王妃マルゴ」アレクサンドル・デュマ著・鹿島茂訳、文芸春秋、1994.12.20
    (2017年7月9日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    シャトー・ディフから脱獄し、ファリア司祭から知らされたモンテ・クリスト島の宝を手に入れたダンテスは、遠大な計画の実行にかかった。モンテ・クリスト伯の名が社交界に高まり、次々とふしぎな事件やエピソードが生まれてゆく。達意の文章と複雑な構想を駆使したこの物語は、いよいよ佳境に入る。

  • ★★★★☆

  • アニメでの主人公のアルベールとその友人フランツが登場する。

  • 文庫版全七巻完読した。結末を読んだ後は、しばらく呆然としていた。対策を読破した後の読後感は、何とも言えないすてきな気持ちになる。途中、中だるみをしてしまったが、六巻から七巻の結末までの展開は、ページをめくるのがもどかしいほどであった。エドモンとエデが新たな道を歩み、幸せをつかんでほしいと心から思う。もう一度第一巻から読み直してみたい。

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著者プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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