モンテ・クリスト伯(六) (ワイド版岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000073684

作品紹介・あらすじ

モンテ・クリスト伯の仇敵たちが彼の正体を知るときは、すなわち身の破滅のときである。仕組まれた復讐の第一は、メルセデスの家出とモルセール伯の自殺で終わる。ヴィルフォールは肉親の相次ぐ毒殺に遭い、ダングラールは破産寸前まで追いつめられる。

感想・レビュー・書評

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  • モンテ・クリスト伯の復讐劇終盤。登場人物の結末が次々にわかってくる。

    やっぱり、モンテ・クリスト伯は一番はメルセデスのために闘ってきたのかなぁと思った。

  • (2017.08.10読了)(2017.08.03借入)
    第6巻を読み始めました。
    83章、神の手まで読みました。
    アンドレアとユージェニーさんの結婚話が急速に進んでいる一方で、カドルッスがまたしても登場してきました。
    アンドレア・カヴァルカンティことベネディットとカドルッスは、刑務所からの脱走仲間であることが判明しました。そのカドルッスがモンテ・クリスト伯の邸宅に忍び込んで。
    第6巻を読み終わりました。
    モルセールは、過去の不正義が明らかになり自殺に追い込まれてしまいました。息子のアルベールは、父親の過去を暴いたのが、モンテ・クリスト伯であることがわかると、彼に決闘を申し込みます。
    やさしく穏やかに見えたモンテ・クリスト伯が、怒りもあらわに冷酷が表情を見せるところで、この物語は、復讐の物語であったことを思い出させます。
    モルセール夫人がモンテ・クリスト伯に会い、最初に会った時から、その声で、モンテ・クリスト伯が誰であるかに気が付いたことを述べています。
    モルセール夫人の働きかけにより、アルベールとモンテ・クリスト伯の決闘は、…。
    ヴィルフォール家では、誰かが毒をもってヴァランティーヌやノワルティエ氏を死に至らしめようとする動きは続いています。犯人は、ヴァランティーヌなのでしょうか、ほかの誰かなのでしょうか、そしてその目的は?
    ダングラールは、モンテ・クリスト伯の策動で、株の運用による損失が多大となった。娘のユージェニーの結婚相手に金持ちを選ぶことによって切り抜けようとしている。
    婿に選んだアンドレア・カヴァルカンティは、実は、脱走した囚人であることが明らかになり、ダングラールの目論見は、失敗に終わり、娘は、家出してしまった。
    残るは、あと一巻となりました。どういう形で終わるのでしょうか?
    マクシミリヤン・モレル、ヴァランティーヌ、エデ、などがどうなるのか、気になります。

    ブゾーニ司祭
    ウィルモア卿 イギリス人
    カドルッス
    ジョアネス 宝石商
    ベネディット コルシカ人
    ダングラール
    ヴィルフォール
    モルセール
    アンドレア・カヴァルカンティ
    マクシミリヤン・モレル
    ユージェニー
    アルベール モルセール
    ヴァランティーヌ ヴィルフォール
    サン・メラン侯爵
    フランツ・デピネー
    エデ アリ・デブラン(アリ・パシャ)の娘
    アリ・デブラン ジャニナ総督
    ノワルティエ ヴィルフォール
    ダヴリニー 医者

    【目次】
    八一 パン屋の隠居の部屋
    八二 押しこみ
    八三 神の手
    八四 ボーシャン
    八五 旅
    八六 審判
    八七 挑戦
    八八 侮辱
    八九 夜
    九〇 決闘
    九一 母と子
    九二 自殺
    九三 ヴァランティーヌ
    九四 告白
    九五 父と娘
    九六 婚姻契約書
    九七 ベルギー街道
    九八 鐘と罎のホテル
    ●ユージェニー(98頁)
    もともと結婚ということを本能的にきらっていたユージェニーは、ただアルベールを遠ざけたい一心からアンドレアを迎え入れたにすぎなかった。
    ●父親の行為の責任(171頁)
    いまはもう、父親の行為の責任が息子におよぶといったような、そうした不当な偏見のおこなわれる時代じゃない。
    ●芸術家の生活(395頁)
    わたしがいつも望み、あこがれ、ぜひにと思っていたものは、それはあの芸術家の生活、自由な、なにものにもとらわれることのない生活、自分だけが責任をもち、自分だけのことしか考えないですむような生活。

    (2017年8月16日・記)
    (amazonより)
    モンテ・クリスト伯の仇敵たちが彼の正体を知るときは、すなわち身の破滅のときである。仕組まれた復讐の第一は、メルセデスの家出とモルセール伯の自殺で終わる。ヴィルフォールは肉親の相次ぐ毒殺に遭い、ダングラールは破産寸前まで追いつめられる。だが罪なき彼らの子供たちを、モンテ・クリスト伯はひそかに守りつづける。

  • ★★★★☆

  • 伯爵とアルベールの決闘。すごくドキドキした。

  • 文庫版全七巻完読した。結末を読んだ後は、しばらく呆然としていた。対策を読破した後の読後感は、何とも言えないすてきな気持ちになる。途中、中だるみをしてしまったが、六巻から七巻の結末までの展開は、ページをめくるのがもどかしいほどであった。エドモンとエデが新たな道を歩み、幸せをつかんでほしいと心から思う。もう一度第一巻から読み直してみたい。

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著者プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

「2016年 『ボルジア家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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