モンテ・クリスト伯(七) (ワイド版岩波文庫)

制作 : 山内 義雄 
  • 岩波書店
4.17
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本棚登録 : 22
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000073691

作品紹介・あらすじ

すべての復讐をなしとげたモンテ・クリスト伯エドモン・ダンテスは、孤独の女王エデの純真な愛情に、平和な人間らしい生活に入る決意をし、社交界を去る。長い間の憎しみから解かれた彼が残したことばは、「待て、而して希望せよ!」の一語であった。

感想・レビュー・書評

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  • 1802年生まれのデュマのこの作品(1-7巻)を読むと、デュマは小説の構想・細部の描写・心理描写等において、読者の心をとらえるコツを熟知していたように思える。非現実的で大げさではあるが、我々の心を波立たせ、惹きつけて、ワクワクさせてくれ、新しい空間へ連れてってくれる。▼小説の分野で言えば大衆小説、冒険小説、復讐小説といえるのだろうか。デュマの他の作品、三銃士や黒いチューリップなども読みたいと思った。▼ワイド版 岩波文庫は初めて手にとったが、文字が大きくてとても読み易かった。蔵書を広げてくれるとありがたい。▼人物が複雑で分りづらく感じる時があった。そのときWikipediaの「モンテ・クリスト伯」に記載してある人物紹介が役に立った。

  • 「モンテ・クリスト伯(七)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.12.17
    441p ¥1,575 C0397 (2017.08.21読了)(2017.08.17借入)
    第7巻(最終巻)を読んでいます。
    ヴァランティーヌが毒殺されました。ヴィルフォール家はどうなってしまうのでしょう。
    モルセール夫人と息子は、新しい希望をもって生きてゆきそうです。
    ベネディットの出生の秘密が明らかになりました。なんとなくほのめかされてはいたのですが。彼の母親はどうするのでしょうか? 読み終わるのがもったいない!

    読み終わりました。もっと読みにくいものかと思っていたのですが、どんどん読めたのでほっとしています。
    舞台が、マルセイユ、イフ城、ローマ、モンテ・クリスト島、などかつての場所に戻っています。
    ダングラールは、山賊につかまって散々な目にあいました。ヴィルフォールは、狂ってしまったとか。
    マクシミリヤンをこんなにまで苦しめる必要があったのかなあとも思います。
    ベネディットは、情状酌量ですか。
    ダングラール夫人は、お金は何とかなりそうなので、生き延びて行けそうです。投資アドヴァイザーの彼とは、どうなるのでしょうか?
    余韻を残しながら終わりました。

    【目次】
    九九  法律
    一〇〇 幽霊
    一〇一 ロクスタ
    一〇二 ヴァランティーヌ
    一〇三 マクシミリヤン
    一〇四 ダングラールの署名
    一〇五 ペール・ラシューズの墓地
    一〇六 分配
    一〇七 獅子窟
    一〇八 裁判官
    一〇九 重罪裁判
    一一〇 起訴状
    一一一 贖罪
    一一二 出発
    一一三 過去
    一一四 ペピーノ
    一一五 ルイジ・ヴァンパの献立
    一一六 ゆるし
    一一七 十月五日

    ●エドゥワールのため(56頁)
    あなたさえお死にになったら、相続資格の欠格でもないかぎり、財産はそのままエドゥワールさんのものになるとお考えになったからなのです。
    ●モルセール夫人と御令息(120頁)
    お母さまのほうは田舎へひっこみ、御子息のほうは軍隊へおはいりとかいうことでした。
    ●絶望したとき(149頁)
    生きるのだ! いつかお前が幸福になり、生命を祝福できるような日に会えるのだ。
    ●罪がばれたとき(229頁)
    あれほど巧みにすべてを組みたてたお前が、たったひとつ、罪がばれたとなったあかつき、自分がいったいどうなるのか、それを考えるのを忘れていたのか?
    ●地面の下に(298頁)
    わたしたちの失ったどの友人たちも、けっして地面の下に眠っているのではないのです。彼らは、わたしたちの心のなかに葬られているのです。神さまは、わたしたちがいつもそれらの人たちといっしょにいられるようにと、そうしてくだすったというわけなのです。
    ●幸福(439頁)
    きわめて大きな不幸を経験したもののみ、きわめて大きな幸福を感じることができるのです。マクシミリヤンさん、生きることのいかに楽しいかを知るためには、一度死を思ってみることが必要です。
    ●結び(441頁)
    待て、しかして希望せよ!

    ☆関連図書(既読)
    「デュマ『モンテ・クリスト伯』」佐藤賢一著、NHK出版、2013.02.01
    「モンテ・クリスト伯(一)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.06.14
    「モンテ・クリスト伯(二)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.07.17
    「モンテ・クリスト伯(三)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.08.20
    「モンテ・クリスト伯(四)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.09.19
    「モンテ・クリスト伯(五)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.10.16
    「モンテ・クリスト伯(六)」アレクサンドル・デュマ著・山内義雄訳、ワイド版岩波文庫、2013.11.15
    「巌窟王-モンテ=クリスト伯-」アレクサンドル=デュマ著・矢野徹訳、講談社青い鳥文庫、1989.05.10
    「三銃士」デュマ著・新庄嘉章訳、講談社、1987.10.20
    「王妃マルゴ」アレクサンドル・デュマ著・鹿島茂訳、文芸春秋、1994.12.20
    (2017年8月27日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    すべての復讐をなしとげたモンテ・クリスト伯エドモン・ダンテスは、孤独の女王エデの純真な愛情に、平和な人間らしい生活に入る決意をし、社交界を去る。長い間の憎しみから解かれた彼が残したことばは、「待て、而して希望せよ!」の一語であった。

  • ★★★★☆

  • アニメ巌屈王をみて、原作を読もうと思った。伯爵が、復讐心の中にもちゃんと人間の心を持っていることが分かった瞬間が好き。

  • 文庫版全七巻完読した。結末を読んだ後は、しばらく呆然としていた。対策を読破した後の読後感は、何とも言えないすてきな気持ちになる。途中、中だるみをしてしまったが、六巻から七巻の結末までの展開は、ページをめくるのがもどかしいほどであった。エドモンとエデが新たな道を歩み、幸せをつかんでほしいと心から思う。もう一度第一巻から読み直してみたい。

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プロフィール

1802-70。フランスを代表する小説家・劇作家。生涯に長短合わせて250篇あまりの作品を書いたとされる。主な作品に『コルシカの兄弟』『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』『三銃士』『ブラジュロンヌ子爵(鉄仮面)』『ダルタニャン物語』『王妃マルゴ』『王妃の首飾り』など。

アレクサンドル・デュマの作品

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