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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000073868
作品紹介・あらすじ
魯迅が中国社会の救い難い病根と感じたもの、それは儒教を媒介とする封建社会であった。狂人の異常心理を通してその力を描く「狂人日記」。阿Qはその病根を作りまたその中で殺される人間である。中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す魯迅最初の作品集。
感想・レビュー・書評
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古い貧しい時代の日本にも通じる懐かしい雰囲気と同時に、中国的な得体のしれない気持ち悪さを感じた。
・『狂人日記』…「周囲の人間が人肉を食べたがっている、自分も狙われている」という妄想に陥っている狂人の日記、ということだが、妙なリアリティがある。
・『阿Q正伝』…「阿Q」はひどく呑気で自分勝手で、最後までしぶとくやっていくのかと思ったら悲劇的な結末で終わる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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