電磁気学 (物理テキストシリーズ 4)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000077446

感想・レビュー・書評

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  • マクスウェル方程式の導出までが,本書の主な役割であり,入門書としては定番のものである。

  • 非常に薫り高い電磁気学の基礎文献。
    ファインマン、前野の電磁気学の後に本書を手に取っが、非常に得るものが大きかった。物理への興味が高まる本。

    本書の特徴は以下の通り。
    ・誤植がない。
    ・電磁気学が生まれ、形成されてきた背景に詳しい。
    ・特殊相対論、量子力学との関連を意識している。
    ・場の考え方(近接作用)が物理の根本であることを随所で学習者に打ち込む論旨の展開。
    ・大学初級の積分、微分方程式への理解が前提(私は1987年の入学なので、高校卒業レベルで読めると主張する著者の時代よりも数学カリキュラムの低下があったかもしれない)にあるが、それ以外の式変形、特にベクトル解析については、とても親切に書いてある。

  • 数十年前からわかりやすさに定評のある本。
    大学初年級に最適の1冊。

  • 学部の教科書として購入し、唯一電磁気で読破した教科書です…。電磁気と言えば数学で苦労する人が多いと思いますが、自分もそのクチで、ファインマンやらジャクソンやら色々漁ったものです。この本にも必要な数学は一通り書かれていますが、目的の物理テーマの解説中に数学の解説が入っているので、読み難いと思う人もいるかもしれません。扱ってるテーマは基本的な内容のみで、マクスウェル方程式から先の話は然程多くありません。続きは「理論電磁気学」で。問題も結構ついていますが、解説あるので全部やらないと勿体無いです。

  • 大学の講義を聴いても良くイメージがつかめなかったのですが、本書を買って図書館で自習していた記憶が懐かしい(先生ごめんなさい)。本書の中でもベクトル解析(div, rot, grad)の概念がつかめます。ベクトル解析、偏微分、ベクトルポテンシャルの扱いが要所でしょうか。数式を一つ一つイメージしながら追いかけて、Maxwellの方程式にたどりついたときはうれしかった。

  • 電磁気は難しいと思います。範囲も広く、現象もピンと来ないことばかりです。自分も本当に苦手です。しかし、この本に出会えたことで苦手意識はなくなりました。むしろ、「面白いかも」って思うようになりました。
    この本は、コンパクトにまとめられており、非常に読みやすいです(かといってやさしいわけではありませんが・・・)。また、大きさも手帳サイズで、移動中などの空いた時間に手にとって読めます。
    一通り授業を受けたけど、「何が分からないか分からない」と言っている方、是非読んでみるといいですよ。

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