作品紹介・あらすじ
荒波の寄せる岬や白砂青松の浜、街の広がる低地や丘陵といった身近な風景も、それぞれのドラマを持っている。ちょっとしたポイントを抑えて眺めれば、その風景がたどった数奇の運命が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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『頭に入っている類型に似たものがあると、「あれだな!」と、容易に現象の理解がはかどります。(中略)こういう理解の仕方にとって大切なのは、術語で表されるような、類型化されているものの、本質を知っていることと、何かを見たときに一つの類型、あるいは類型の組み合わせが頭に浮かぶこと、つまり類型の応用がきくようになることでしょう。』(本文より)地形の成り立ちについて、まさに類型の本質をわかりやすく、じっくりと学べる良い本でした。そして、著者の貝塚先生、とても絵がお上手です!(^o^)
著者プロフィール
貝塚 爽平(かいづか そうへい)
1926年-1998年。東京大学理学部地理学科卒業、同大学院特別研究生前期修了。東京都立大学教授を経て、東京都立大学名誉教授。専門は地形学。理学博士。
著書に、『日本の地形 特質と由来』『空から見る日本の地形』『富士山はなぜそこにあるのか』『平野と海岸を読む』『発達史地形学』、『新編日本の活断層』(共編)、『世界の地形』(編)などがある。
「2014年 『富士山の自然史』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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