- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000079747
感想・レビュー・書評
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筑波大学の授業科目「応用数学Ⅱ」の教科書。
数学を物理へつなぐ。
理工学でよく現れる方程式の解の性質について解説する。岩波だけあって数式が多く内容は難しい。ただ進学してから再び読むと、数学的な厳密さを担保しつつ物理畑にも馴染む問題が取上げられ、適度な充実感を覚える。解の収束や連続性、一意性などの、知っておきたいが深追いする気はない数学上の理解が適度に得られて良い。
物理的な解説もなされるが、重要なことが割とサラッと書いてある印象である。波動方程式の基本をよく学べるのはもちろんのことながら、縮退した振動モードや衝撃波の合体など、専門の工学参考書でも記述が省かれるような問題も多く収録されている。
目次
1.序論
2.波動方程式
3.熱伝導方程式
4.ラプラス方程式とポアソン方程式
5.δ関数と超関数
6.フーリエ変換,ラプラス変換とその応用
7.グリーン関数法
8.変数分離と固有値問題詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
偏微分方程式の一般的な解説を今も本書は 初心者がはじめに読む1冊として最適なものであると考えています実際読んでみると解説はとても丁寧て式の導出など非常に丁寧であるようです一方理論的な解説は最低限にとどめられているようで巻末には必要最低限の参考図書が挙げられています
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偏微分方程式に関する非常にベーシックな本で、良くも悪くも標準的な内容と解説。
理系で偏微分を扱うものならばこれ一冊くらいは必須であろう。