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- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000080477
作品紹介・あらすじ
明治20年から23年まで、横浜居留地で刊行された『トバエ』は、当時の日本の世相を冷徹な眼力で描いたもので、その辛辣な政治諷刺は、ビゴーの諷刺画の最高傑作といわれている。『トバエ』を中心に220余点収録。
感想・レビュー・書評
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十数年前には快楽亭ブラック(初代)の落語にあるように金髪碧眼洋装というだけで斬られる恐れがあった、大久保卿や森文部大臣も暗殺される治安が不安な未開国。冷やかす目的で居留地在住人のためにフランス語で定期発行した『トバエ』/伊藤首相の大隈外相、榎本逓信相の手腕への評価が興味深い。薩摩閥と長州閥の対抗も描かれ日本人協力者の見識は高そう/海辺に屍体が沈んでいて無邪気な坊やが「取って」とせがむが、手にすると辟易したのを“不平等条約改正”に譬えている、日本人が帝国主義の激闘の中に放り込まれ、言論の自由が圧迫される懸念
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