スクラップブック1932-1946 アンリ・カルティエ=ブレッソン写真帖

著者 : アンリ・カルティエ=ブレッソン 堀内花子

• 岩波書店 (2009年4月21日発売)

作品紹介・あらすじ

「決定的瞬間」の前後に写真家は何を見ていたか。1947年にニューヨーク近代美術館で開催された大展覧会のために自ら焼き付け、準備した幻の写真帖の全貌を初めて紹介。貴重なヴィンテージプリントがその謎を解き明かす。

感想・レビュー・書評

[kurodamaさんの感想 · 2009年11月25日]

アンリカルティエブレッソンの写真集。白黒の肖像写真が鬼気迫るものがある。
特徴をどう抜き出すか、構図もさることながら、素になった被写体の何気ない表情が、本当に人間とはという部分を表しているように思える。
基本的には風景画や風景写真が好きなんだけど、この人の「人の写真」にはとても惹かれるものがある。
有名な構図でも実はトリミングを実施していたり、実は何枚もとっていたり、いろいろなチャレンジから名作は生まれたんだということがわかった。
自分が写真を撮っても、まだまだではあるけど、いつか２度と訪れる事の無い最高の瞬間を写真に撮りたい。