- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000082303
作品紹介・あらすじ
親密な眼差しがとらえた芸術家たちの素顔。黄金時代のモンパルナスで制作する芸術家たちに注がれたドアノーならではの眼差し。創作の優れた証人であり、時代へのノスタルジーをも内包するドアノー写真の魅力を、機知に富む撮影メモとともにあまさず伝える。決定版ドアノー写真集第2弾。
感想・レビュー・書評
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再読。ドアノーは町をうろつくのに疲れてしまったとき、仲のよい画家たちのアトリエの穏やかな静けさに癒されに行ったらしい。思い返してみると、わたしも疲れているときにこの写真集を眺めることが多い。
観る者に開かれたアトリエ。芸術家が真剣に作品と向き合うように、自分自身と落ち着いて対話をする時間を与えてくれる。でも時おりいたずら好きな写真家が顔を覗かせるので、ふふふと笑いだしたくなってしまう。真面目に滑稽なことをするのだ。さまざまな束縛からわたしを解放してくれるユーモアの力。ピカソ、ジャコメッティの写真がお気に入り。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「まえがき」の前にある、フランシーヌ・ドルディーユ氏の文章がたまらなくいい!!まるで魔術師か錬金術師を中心としたファンタジーに誘うようなはじまり。
ドアノーの写真は言うまでもなく素敵。
そこに芸術家の本人がいなくても、肖像写真として成立させてしまう。表紙のタンゲリーにしても、顔が隠れているが彼の”機械仕掛け”が彼の顔となる。
芸術家たちのアイデンティティーをよく理解し、写真におさめてしまうドアノーの眼と技巧に脱帽。 -
2010.03.21 日本経済新聞で紹介されました。
著者プロフィール
ロベール・ドアノーの作品





