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- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000091473
感想・レビュー・書評
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伊香保旅行を機に手にした作品。ある一輪の花が風雪に嬲られ、踏みにじられして散りゆくまでを追うお話、そんな風に感じました。
女というものを捉えて見るに強さが根底にあるものとする本ばかり読んでいたから、美しくも儚い女性のお話が逆に新鮮だったなあ。 -
8月25日購入。新婚早々肺結核を患った浪子は姑によって実家に戻される。折悪しく夫の武男は海軍で遠洋していたため知らぬ間に愛妻と離縁するかたちになった…愛し合う二人の間には次々と障壁が立ちふさがり…逢いたくて、恋しくて、でも逢えない。世間の体裁、ヨメ姑問題、封建社会など時代を臭わせるなぁ、ていうか、蘆花はそういったいわゆる「悪しき慣習」を批判してるつもりなのでしょうか。あとやっぱりキリスト教よねえ。浪子の命の恩人の、あの老婦…とかさ。精神的においつめられると聖書なんかものすごく救いになってしまうんだろうな。
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