「心のノート」を考える (岩波ブックレット NO. 595)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000092951

感想・レビュー・書評

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  • ゼミの発表で必要だった本。
    哲学めっちゃした、3時間は考えてた

  •  心のノートという以前に、道徳教育に対して、いろいろ意見のある方なのだろうなあと思いました。

     この本を読みながら、隣に心のノートを置いて、見比べてみるのもいいかも知れません。

  • 検定はないが、内容は学習指導要領に沿った道徳の教科書。自分の人生を切り拓いていく力をつけるというより、国家による統治対象として民主主義精神や批判的知性を忘れさせるものではないか。

    使われ方を聞くと、適当にスルーされているようでも、深いところで影響されているのかも。教育って、たいへんです。

  • 小学生・高校生に配られている道徳教材、「心のノート」に対する批判的なブックレット。

    そういえば、自分が中学3年生の時に初めて配られて、その時は素直に「心がすっきりした」「いいこと言うな」という感想を覚えたことを思い出しました。

    このブックレットによればこの「心のノート」は、それを受けられない子どもに対してはさらなる差別を押し付けるものだというもので、また、「私の心」が誰か分からない他人によって誘導的に語られているというのです。

    しかし、「この本のおかげで今まで自分が国家に洗脳されていたことが分かった。すっきりした。」と言ってしまえば、また立場はとどのつまり言われたことを無批判に受け入れるということにおいてはおなじ。

    なんか、「心のノート」すべてになんだかんだとケチをつけているだけで終わっていて「だからどういう教育が必要なの?」ということを提言していない感じですっきりしない感は否めないが、
    「心のノート」についても考えようです。

    しっかり自分の頭で考えて自分なりの答えを出してください。

  • 沖国図書館で立ち読み。
    「心のノート」の問題点がまとまっている印象。むかつく。いや、心のノートに対して。とても下手なしたり顔のお芝居、という感じがする。

  • 納得できるところが結構あるけど、そんな風に読んでもいいのって疑問のところも。とはいえ、議論していくことは大事。(B:2098)

  • ゆとり教育とともに始まった、心の教育。
    それはすなわち「愛国心」教育に他ならない。



    在日の方にとって、「我が国」ってどこ?


    アイデンティティ形成に欠かせない「所属」について考えてみよう。

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著者プロフィール

横浜国立大学名誉教授・奈良大学教授。専門は中世日本文学(特に能楽)、古典教育。
主な著書に『世阿弥は天才である―能と出会うための一種の手引き書』(草思社、1995年)、『歌舞能の確立と展開』(ぺりかん社、2001年)、『歌舞能の系譜―世阿弥から禅竹へ』(ぺりかん社、2019年)などがある。

「2021年 『もう一度読みたい日本の古典文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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