ホロコーストを次世代に伝える アウシュヴィッツ・ミュージアムのガイドとして (岩波ブックレット 710)
- 岩波書店 (2007年10月5日発売)
本棚登録 : 191人
感想 : 16件
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Amazon.co.jp ・本 (72ページ) / ISBN・EAN: 9784000094108
みんなの感想まとめ
戦争の悲惨さやホロコーストの歴史を次世代に伝える重要性を考えさせられる作品です。著者は、アウシュビッツのガイドとしての経験を通じて、過去の出来事をただ解説するのではなく、現代に生きる私たちがどのように...
感想・レビュー・書評
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ふむ
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アウシュヴィッツの日本人ガイドとして『戦争』を世に伝える為にはどうしたら良いか思いが綴られています。私は去年実際にポーランドに足を運び、著者の中谷さんのお話を聞きました。
日本の戦争と世界の戦争を比べる事に意味があるのではなく、残酷な戦争が二度と起こらないようにするにはどうしたらいいかが大事。
自分は日本の歴史が元々苦手で、世界史に目を向けて調べる事が多かった。
日本は生き残れた大切な命を、自害や特攻で尊い命がなくなった。ずっと無駄にしてると感じていた。
これに対して批判していた時もあったが、根本はそこじゃない!とこの本を読んで感じました。
批判するのは簡単で、そんな所にいた自分が恥ずかしくなりました。
戦争経験者がどんどん少なくなり、関心ももちろん薄れていく。けど経験者が残したメッセージや本当に伝えたかった事を後世にどう残していくか、自分も考えてみようと思います。 -
今年の9月にアウシュビッツ=ビルケナウ博物館で中谷さんのツアーに申し込んだ。
単に過去に何があったかを解説するのではなく、現代に生きる我々がこのホロコーストを犯した人類の一員として、将来にわたり再発させないための示唆を与えてくれた。
2か月たったのでツアーの復習をしようと、中谷さんの名前で検索するとこの本が入手可能だったので、早速購入。
ツアーで得た見識だけでなく、中谷さんの博物館のガイドになる動機など、内面的な部分も知ることができた。
もちろんツアーの復習にもなった。 -
アウシュビッツ、今まで気になりながらも訪問するまでには至らなかったが、健康な人生はそれほど長くない、5年以内に行こうと思い、手始めにこれを手に取った。
70ページほどの薄い本であるが、10年そこでガイドをしている方の言葉でかかれている貴重な資料。
難しい仕事に就いている中谷さんを尊敬する。発行された2007年から15年超の今、ご意見を聞いてみたい。 -
この目でアウシュヴィッツを見るまでは死ねない
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2020.12.09 図書館
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小さな本だが洞察に満ちた言葉が並ぶ。
ガイドがボランティアではなく、公式ライセンスを試験で取得して初めて行える「仕事」だという。その試験、採用後の扱いなども面白く読めた。 -
アウシュビッツ訪問を考えているため読んだ。
いろんな感情があるのかないのか、入り乱れて言葉にならない...
人を民族や何かで線引きして、それだけの理由で、殺されてしまっていた、
民主主義で選ばれた政府の方針で。
思考停止して周りに流されないよう、歴史を学んでどうすれば同じことを繰り返さないのか考えよう。 -
〇日本人として、ポーランドのことを・ホロコーストのことをどれくらい伝えられるのか
この本はアウシュヴィッツ博物館の内容と、筆者がガイドとしてアウシュヴィッツ博物館に関わってきた中で感じたことを2章に渡ってまとめている。
第二次世界大戦中にドイツ占領下となったポーランドで、ユダヤ人を即座に処分する「強制収容所」として建てられたのがこのアウシュヴィッツ強制収容所です。その収容所でのユダヤ人の扱いは、描写するにはひどすぎる。よく、見てもいないのにこんなにもありありと、しかもイメージの沸くように書かれているのだろう。
日本人がアウシュヴィッツの博物館を案内するなんてどういうことなのか、と思ってはいたが、きっかけは意外と小さいころに経験した講演会だった。小さなきっかけでもいいのだ。ポーランド人でも当時の状況がもうわからない世代だ。
どのくらい、昔のことを理解しようとし、寄り添おうとし、見学に来た人に対して問いかけたり投げかけたり、ときには感じたことを受け取ったり・・・と、なんとなく当たり前だと思ってしまいそうだが、意外と苦になるものだ。
それほど筆者はポーランド人と日本人の違いも理解しつつ、来てくれた人への最大満足を試行錯誤しながらガイドをし、この本を書き上げたのだと思う。 -
見学後に読んだ。博物館の精神や中谷さんの考えが、読めばわかる。
コンパクトでよみやすい。 -
アウシュビッツは昔行った。日本人としてガイドとして頑張ってもらいたい。ここでの歴史は忘れてはいけない。忘れないことが人類最大の責任です。
二度とこういうことを起こさないこと。人間の強さ、弱さあらゆることを感じる。
中谷剛の作品
