杉並区立「和田中」の学校改革―検証地方分権化時代の教育改革 (岩波ブックレット NO. 738)

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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000094382

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  • 民間校長による学校改革。新自由主義のいい側面を垣間見た感じ。

  • この本の醍醐味はなんといっても、和田中の改革を半分客観的な立場から教育的な視点を加えて、分析されている点だろう。

    一番知りたいのは、「で、結局子供はどう変わったの?」というところだと思われるのだが、
    学力テストやアンケート調査をもとに数値化されている。

    結局、学力面では向上は見られなかったが、学習意欲の向上や自分で調べる楽しさに気づいたということ、そして、落ちこぼれ層になりそうな子供達が学校に来るのが楽しいと言っている点などの面からみると、一定の効果はあったかと思う。ここら辺がまた課題ではあるが。

  • 既存の学校教育に待ったをかける、和田中校長、藤原さんの取り組みについて、「いいとこ」「悪いとこ」どっちも書いてある本。こういう教育論とかって割と、抽象的でふわふわしたものになりがちだけど、今回は、具体例を基に、どういった施策が有効か、考えていけるので、しっくりくる。しかも、アイデアストックにもなる。外部講師を呼んでくる、「夜スペ」、経営者の視点を交えた「よのなか科」はとりあえず、面白いし、僕としては受けたいと思う。

  • ★4つをつけたのは、藤原改革がよかったのではなくて、「教育に王道なし」のように、地道にやることが一番ということがはっきりわかったため。

    3部に分かれており、エスノグラフィ(フィールドノート)のような、つぶやきを含めた記録から、実践を掘り起こして、記録するのがⅠ部。Ⅱ部はアンケート結果から、どのように評価されているのかを明らかにし、Ⅲ部では杉並区という私立中学に1/3に行ってしまう土地柄で、公立学校の意義ということを分析・対談の中で明らかにしていた。

    藤原校長が、教育現場で教員が専門職として、人間オタクのようによく生徒を見て指導をしていることが驚きであったと同時に、専門職として授業と部活動などの生活指導に専念するための体制作りを主にしていたこと、民間のようなトップダウンでも現場がわからない人間のトップダウンは、時として弊害も多いことがわかった。

    結果を出さなければならないために、いろいろと工夫はしたが、私は明らかな違いはでなかったように感じた。子育て・教育は、仕組みも大事だが、それ以上に最終的には大人と子供の人間関係で、大人である指導者個々の待遇や能力の向上にかかっているとような気がする。

  • そんなに丁寧に読む気もしない内容だったけど、ざっと見た印象では、「藤原さんもマスコミなどに取り上げて大々的に改革されているようだけど、まだまだダメなとこも多いのだから調子乗っとっとたらあかんよ!」と言いたいのを、ひたすら回りくどく客観性を保っているように見せながら、ネチネチ言ってるような感じだった。

    正直な感想は、「普通の学校教育のモニタリングもこれだけクリティカルに徹底的にやらはったらええのに」と、「こんな人らを相手にして、時には戦い、時には懐柔し、藤原さんも大変やなぁ」ってとこか。

    確かに藤原さんは、結果を残さないとアカン立場やから、成果を必要以上にアピールし過ぎている点は僕も感じる。例えば英語の学力向上を英検の合格率で示したりとか。でも色々なバックグラウンドを持つ生徒が集まったら、馴染まん子もおるでしょう。しかし、大事なのは少しでも現状を改革しようとトライすることだと思う。この作者たちは自らを研究者と呼ぶあたりが、ハナからリスクを負わず安全地帯で藤原改革を批判して自分たちの優位性を誇示しようというあざとさが感じられてならない。もっと正直に「おまけムカつくねん」とケンカをふっかけて、彼らが考えるビジョンをぶつけるような内容だったら、こんな後味の悪さは感じなかったし、少しは共感できるところもあったと思う。

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  • 藤原和博氏が行った学校改革の結果・影響を客観的に評価している点が興味深い。期待通りにいかなかったであろう点も何かを批判したりするのではなく、あくまでも結果だけを示して悪者扱いしていない点も感情的でなくて良かったかな。最後の藤原氏と刈谷氏の対談も面白い。

  • 民間人校長藤原和博氏の実践と和田中の変化を追った検証本。
    藤原氏の学校改革に関しては賛成反対様々な意見が出され、検討されてきたが、その意見の多くは、改革の一面しか見れていなかったのだろうとこの本を読んで感じた。
    実践の内容・具体的な成果・それに対する評価という3つのパートに分けてあり、非常に読みやすかった。

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