荒れ野の40年 ヴァイツゼッカー大統領ドイツ終戦40周年記念演説 (岩波ブックレット 767)

  • 岩波書店 (2009年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (64ページ) / ISBN・EAN: 9784000094672

感想・レビュー・書評

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  • 実は長い間、手元にないのが残念だと思っていたのですが、もっと残念なコトに新版が2009年に出たのを見逃していた。嗚呼情け無い。。。

    ハヴェルの「ビロード革命のこころ」とヴァイツゼッカーの「荒れ野の40年」は、今を生きるモノが必ず読まなければならない一冊です、、、

    「人をみつめ、社会を読み解く 岩波ブックレット創刊40年」
    https://www.iwanami.co.jp/files/annai/202206.pdf

    新版 荒れ野の40年 - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b254305.html

  • 友人に勧められていたがようやく読めました。

    ざっくり言うと第二次世界大戦ドイツ終戦40年記念講演、1985年5月8日の当時の独ヴァイツゼッカー大統領の演説全文です。ベルリンの壁崩壊前の演説ですね。

    読み終えたあとに
    「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」
    の箇所が非常に有名なフレーズであることを知り→今までにも聞いたことはあるような気もしないではないが、記念講演での一節とは理解していなかったので、本文の中でも完全にスルー(しまった)。

    、、というわけで昨日に続き再読。有名な一節はp11にありました。色々学ぶことは沢山ある演説で、ヒトラーの独裁に見て見ぬふりをするしか術がなかった当時のドイツ。戦前から終戦後に至るまで物質的な復興ではなく、人間の心情や責任というところに重きをおいて語る姿は、戦争を知らない世代への訴えに聞こえます。自分達の国が何をしてきたのか、自分が直接手を下していないことは責任をとらなくていいものなのか等。これはドイツに限った話ではなく、全人類に対する訴えと同義であるように思う。

    私は演説の最後に「若い人たちにお願いしたい(p29)」から始まる所が好きだ。

    本自体は、取り寄せてみると薄いペラペラの冊子。岩波ブックレットというシリーズの中の一冊です。1982年刊行で、現在も出版され続けてるから凄い事です。意義はこんな感じ↓
    「今,われわれは「出版」を業とする立場に立って,今日の課題に対処し,「活字」が持つ力の原点にたちかえって,この小冊子のシリーズ「岩波ブックレット」を刊行します」

    なかなか面白そうなシリーズで時代に沿って取り上げられてるテーマが変遷してるのも興味深い。

  • 「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」

    第二次大戦の罪と戦争責任を背負い、また分断国家でもあった西ドイツの大統領としてこういった歴史認識の演説をしたというのが圧巻。朴槿恵大統領の「歴史を忘れた民族に未来はない」を彷彿とさせるが、加害した側、即ち罪と責任を追及される側の政治家でこれを言えるというのは凄い。ヴァイツゼッカー氏の言葉を他にも知りたくなった。



  • 岩波ブックレット ヴァイツゼッカー 大統領 ドイツ終戦40周年記念演説 「 荒れ野の40年」

    興味深いのは、戦後世代に戦争責任が引き継がれるのか、についての言葉。

    罪は 個人が負うべきもので、集団(民族全体)で負うものではないとしつつ

    「罪の有無、老幼を問わず、われわれ全員が過去を引き受けなければなりません。だれもが過去からの帰結に関わり合い、過去に対する責任を負わされています」として、責任は相続されるとする立場。

    全体の文脈から考えると、戦後世代が負うべき責任は 記憶責任(歴史の真実を直視し 心に刻む責任)。記憶責任を果たせない者は、同じ過ちを繰り返すから、という論調。

    ヒトラーのように「他の人々に対する敵意や憎悪に駆り立てられてはいけない」というメッセージで終わる

     


  • 打ちのめされるような素敵な一冊。
    政治家がこういう志の高い発言をしてくれるなんて、我が国からするとSFのような・・・。
    気分的に被害者でありつつ、対外的に加害者であるという、日本と共通する第二次大戦後のドイツの歩みって興味深いですね。

  • 衆議院で3分の2の議席を獲得した自民党と公明党の国会議員、投票した人たちが今最も読むべき本。

    ドイツ終戦40周年記念講演でのヴァイツゼッカー大統領の演説。

    "過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になる"

    "人間は何をしかねないのか これをわれわれは歴史から学びます。'"

    "ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とを掻き立てつづけることに腐心していた。"

    "若い人たちは、たがいに敵対するのではなく、たがいに手を取り合って生きていくことを学んでいただきたい。"

    解説より
    ヒトラーは力ずくで独裁者の地位を手に入れたわけではない。選挙では最高37%の得票があった。

    翻って現在の日本。
    小選挙区制度により半分の得票で8割近い議席を与党が獲得。かねてからの憲法改定を目論む安倍首相。未来の日本をどういう国のカタチにしていくのか。ヴァイツゼッカー大統領からぜひ学んでほしい。

  • 名演説ですね。
    「過去に対して目をとじるものは結局のところ現在に対しても盲目」
    戦争の記憶は、誠実に、純粋に、率直に心に刻み続けることで価値をもつ。

  • ふむ

  • 学校の講義の課題図書として読んだ。
    後書きが分かりやすかった。

    歴史から学ぶことの大切さ

  • 2018.11.15 図書館

  • 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」の部分は知っていたものの、演説全体を知らなかったので読んでみた。

  • 「白人」のたわごと。

  • 歴史から学ぶことの大切さを教えてくれる1冊。
    ヴァイツゼッカーって素敵な大統領だなって思った。

  • 「若い人たちにお願いしたい。他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでほしい。われわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい・・・」第二次大戦後、40年を迎えたドイツで、対立を超え、寛容を求め、歴史に学ぶことを訴えた伝説的な演説がった―。

  • とても心に残る演説集だった。今の日本に、これだけの演説ができる人がいるだろうか?と思った。戦争を繰り返さないことへの深い意志が感じられた。日本も今尖閣諸島や竹島問題で揺れているけれど、冷静になってこの本を読んだ上、再考して欲しいなんぞ思う。

  • 第二次世界大戦が終結して、40年目の節目に。
    ドイツのヴァイツゼッカー大統領の、名演説があります。
    日本の政治家で、こんなにも、心に残るスピーチが出来る人は、いません。
    この演説は、1985年のものであり、それから20年以上もたった今でも、歴史に残る、語り継がれている演説。
    日本はそれから20年以上たってもなお、適切な謝罪も含め、何か歴史に残る、大切な発言や姿勢をしめせていないのではないでしょうか。


    ナチスという過ちを認め、過去の真実から目をそらさず、心に刻むこと。
    5月8日は、人間として、解放された日として位置づけ、
    ひとは過ちを犯すし、今後も同じ危険に見舞われるかもしれない。
    それでも乗り越えていくことができるはずだ。
    その民主的、かつ、歴史に忠実な姿勢が、強い共感を呼ぶ演説です。

    何が正しく、間違っていたことか、
    過去に学ばなくては、また繰り返す。
    強く、強く、忘れてはいけないと、思います。

  • 演説は素晴らしいけど解説が微妙。

    演説は、政治の演説だから当たり前だけど政治的だ。
    素晴らしく希望や理想をみせてくれるけど、その時代その場所の政治の範囲の言葉。
    というより、むしろ政治の言葉の中にこれだけの美しさをこめられることが素晴らしいのか。
    利害や色々だけじゃなくて、こうありたいと願う姿もちゃんと入っている。


    で、1985年の演説よりも2009年出版の解説のほうが古臭いってどういうことよ。
    特に訳注がどっぷり冷戦に漬かりすぎでひいた。西側の古漬け。
    旧版をそのまま使っているんだろうか。
    新版って新訳とは違うのかな。解説だけ新しいってことか?
    岩波ブックレットの読者層はこんな風に語りかけられるほど子どもじゃないと思う。

    言葉の選び方をいちいち説明していくところは(選びきれない怠慢な気もするけれど)、言葉に対する誠実さとも取れて嫌いじゃない。

  • [ 内容 ]
    「若い人たちにお願いしたい。
    他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
    敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでほしい。
    われわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい…」第二次大戦後40年を迎えたドイツで、対立を超え、寛容を求め、歴史に学ぶことを訴えた伝説的な演説があった―。
    好評既刊を、解説をリニューアルしてお届けします。

    [ 目次 ]
    ヴァイツゼッカー大統領演説全文―一九八五年五月八日
    解説―若い君への手紙

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    [ 参考となる書評 ]

  • 斜め読み。
    再読します。

  • 荒れ野の40年というのは、ドイツの1945年から1985までだ。戦争でドイツが負けて、それに対し、大統領は演説により、過去の悲しみなどを言い出した。実はこの本を読むとき、私は憤慨した。なぜかというと、犠牲者も出て、今何の話をしても無駄だと私が思った。そして戦争は共通点があるとわかった。戦争なんで、ただ統領者あるいは権力者は国の繁栄のため、平和を破れ、お互いに戦うことと思う。一番苦しいのは庶民だ。今大統領らは、毎回年記念の時はもちろん犠牲者には残念や悲しい気分で言い出し、そして庶民らに共感させ、その時期の環境を納得させるなどのを期待している。どんな時代でも戦争があり、勝負をかかわらず、犠牲者は出て、そしてまだ記念として人々にその悲しみを思い出す。そしてこの本の最後、「若者への手紙」の中に言い方を変えて、それは平和を追求するこそ戦争をやるといた。あれもそのとき、われたちはまだ生まれていないから、そいうふうに言うと私が思う。

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