パワーハラスメント なぜ起こる? どう防ぐ? (岩波ブックレット NO. 769)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000094696

作品紹介・あらすじ

年々増加し、深刻化しつづけるパワハラ。その背景にあるものは何か、そして、防ぐにはどうしたらいいのか。長年東京都の労働相談を担当してきた著者が、その知見を生かして、パワハラのメカニズムに斬り込む。すべての働く人に必備の一冊。パワハラ・セルフチェック表も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 1時間たらずでさらっと読めました。
    パワハラは日本だけでなく、同じ時代背景をともなって(金融不況、リストラ、厳しい職場環境、ノルマの増大など)世界各国に見られるというところが興味深かったです。
    おおぜいの被害者が深刻になやみ、自殺にまで追い込まれている現実が重くのしかかってきました。
    「いじめ」というのは子供に限らず、だれの心の中にも潜んでいる感情なのだと思います。
    また、加害者は「いやなやつ」というイメージでしたが、実は優秀であるがゆえに他人にも同等レベルの仕事を要求するなど、多くの場合加害者の自覚がないのだというのも身につまされました。

  • いわゆる熱血指導と退職強要を意図するものとでわける必要がある。前者の場合は会社内で対応可能かもしれないが、後者の場合は組織的なので自浄作用は働かず、第三者機関の介入が必要だろう。

  • 読みたい。

  • パワハラをめぐるトラブルの中で加害者がよく、そんあつもりはなかったという。しかし自分が気付かないうちに相手を傷つけてしまっていることこそが問題なのだ。
    パワハラは犯罪です。

  • 私はパワーハラスメントとは、職場の上司からの権力によるいじめという感じに認識していたのですが、この本の「職場のハラスメント研究所」の定義では、「職場において、地位や人間関係で弱い立場の相手に対して、繰り返し精神的又は身体的苦痛を与えることにより、結果として働く人たちの権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為。」らしいです。
    この本では、パワーハラスメントをいくつかのケースに分けて分類して、実際にどのようなことがあったのか事例として載せてあったり、実際に起こった裁判の事例を載せていてわかりやすかったです。
    さらっと読める本なのでみかけたら読んでみてほしいです。

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著者プロフィール

一般社団法人「職場のハラスメント研究所」の所長として、行政・企業・大学などで幅広い講演活動を行う。人事院パワハラ問題対策委員を務めたほか、現在は日本教育心理学会スーパーバイザー、千代田区・葛飾区・川崎市などの各種委員会委員を務めている。『〔新版〕パワハラなんでも相談』『職場でできるパワハラ解決法』(以上、日本評論社)、『職場いじめ』(平凡社)、『職場のモンスター』(毎日コミュニケーションズ)など多数。

「2021年 『戦争と性 34号 特集:性暴力のない社会へ──「自分ごと」として考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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