共生の教育 (岩波講座 現代の教育)

  • 岩波書店 (1998年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784000108850

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  • 1998年刊。共生を基底に①障害者、②ジェンダー、③在日外国人等のテーマを解説。ジェンダー論は、生物学を研究した女性による、女々格差を踏まえた発言が欲しい。本書の旧態依然の論では…。障害者論は、全体として執筆者の暖かさが感じられ素敵だ。が、文部行政、税金配分という観点からは論が宙に浮いている。また、私の学習観(課題は窮極は個人毎で異質。自らの頭・体で汗をかいたものしか習得せず)と違うと感じた。完全一体教育は健常者側の気づきと心理的障壁の低減を促し健常者にはプラスでも、障害者(特に軽度発達障害)には?。
    もちろん、完全分離が是でないのは明らか。学習とはともに学ぶという面もあるからだ。つまり、現在の特別支援学級、あるいは障害者でなくともつまずきを回復しようとする一部分離方式は、現行教師1に生徒30という講義形式を基本とする学校では、やむを得ない方法論と感じる。他方、教師と生徒の比率を変える場合は、どの程度余分な税金が必要かは十分検討し、慎重でなければならない。人件費の固定化が財政硬直の重要要因であり、その負担は後の世代も負うことになるからである。本書はこの視点は皆無で、具体的な政策提言には程遠い。
    他方、同和教育・部落教育に関して論じられている八木晃介花園大学教授の論考は目から鱗が落ちる感。現状の部落問題、若年層での部落意識の消滅傾向(これは部落の内外を問わない)、これと関連する「寝た子を起こさないで欲しい論」、あるいは逆差別論も踏まえられ、かつ差別史の先行研究の引用も的確。この論考を読んだだけで本書を読んだ価値があった。

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著者プロフィール

信濃教育会教育研究所所長・東京大学名誉教授・青山学院大学名誉教授
1939年生まれ。1970年ワシントン大学大学院心理学専攻博士課程修了、Ph.D。 主著『「きめ方」の論理』(東京大学出版会、1980)、『幼児教育へのいざない』(東京大学出版会、2001)、『「わかり方」の探求』(小学館、2004)ほか多数。

「2024年 『実践としての統計学 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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