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- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000110402
作品紹介・あらすじ
できるだけ入手しやすい物質から、ステロイドなどの複雑で不安定な天然有機化合物を合成したい。そのためには目的化合物の構造や性質をよく知り、種々の合成手段を組み合わせた周到な計画を練ることが必要である。本書では、有機金属錯体などの反応剤や保護基の進歩によって、近年飛躍的に発展した天然物合成の戦術を紹介する。さらに、逆合成解析を用いた論理的かつ効率的な合成計画法を具体的な標的化合物を用いて解説する。
感想・レビュー・書評
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140426 中央図書館
こんなに面白そうな学問分野があることを、今まで知らなかったのは不幸なことだった。天然物あるいは近年では生物活動の由来に限らない複雑な有機化合物を、解析し、合成する。そのプロセスに知的な課題が数多くある。合成化学あるいは立体化学と呼ばれる分野。
生化学や薬学で登場する複雑な分子構造を眺め、いったいこれをどうやって作っているのかというのが、なんとはなしに疑問であったのだが、この教科書を眺めてみて、その技術の考え方の一端なりとも理解できたように思う。もし・・もういちど勉強する機会があるのならば、この分野がとても面白そうだ。もっとも現場はひたすら実験操作の苦行生活のような気もするけれど。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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