岩波講座 文学〈3〉物語から小説へ

制作 : 小森 陽一  沼野 充義  松浦 寿輝  富山 太佳夫  兵藤 裕己 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 14
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000112031

作品紹介・あらすじ

小説というジャンルは由緒正しいものでは決してなく、むしろ「やくざ」な生まれである-最もポピュラーなジャンルでありながら、定義づけを逃れ続ける「小説」。様々なタイプのテクストを包摂しつつ、変幻自在に形を変えながら、時代を超えて生き延びる、小説とは何か?「物語」を補助線に、その生命力の核心に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 気になった箇所のメモ。

    p.11
    「物語」と「小説」は対立するものではもはやない。物語はむしろ小説の原動力となり得る普遍的な原理であるにもかかわらず、小説のほうが物語を抑圧することによって自己の衰退を招いた、という構図が見えてくるのではないだろうか。

    p.46 平安時代の「物語」
    語られる対象物を明示しない(明示できない)ひとまとまりの言述が、「ものがたり」である。語られるのは、語り手の意識あるいは無意識裡にある記憶だが、「もの」として指示された記憶は、ふとしははずみで語り手の意識の表層にあらわれる。記憶の語りは、記憶じたいがひき起こす語りでもある。「ものがたり」の「もの」は、「かたり」の対象物であると同時に、「かたり」をひき起こす主体でもあった。

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