岩波講座 哲学〈11〉歴史/物語の哲学

制作 : 飯田 隆 
  • 岩波書店
3.75
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000112710

作品紹介・あらすじ

私たちの時代の自画像を描くことは可能か。ヨーロッパ中心の視座を転換し少数者、被抑圧者、死者のための歴史を紡ぐとは。歴史を書くという営みの歴史的・批判的諸考察。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「物語り論」を読んでいると、「実証的な歴史学」(だと思っているもの)をやることにどれほどの意味があるのだろう?と思えてしまう。そして、怖くなる。

    歴史学は、「いかにしてこの不可知論を(理論的に批判することは困難であるがゆえに、むしろ)回避するべきかという問題」(小田中直樹)から逃げてはいけないのだろうと思う。とすると、そこで大切なのは「歴史学における実践」(小田中)ということになるのだけど、僕は「実践」という点ではほんと弱い。むしろ「実践」をこそ避けてきたところがある。史料をテキストとして読むとい「実践」もそうだし、学会活動にせよ科学運動にせよ市民運動みたいな「実践」でもそうだ。

    ということで、「実践」「理論」のどちらともつかない中途半端な立場に僕はいるわけである。自分の立ち位置の不安定が、恐ろしい。そしてこんなどっちつかずの中途半端な人間が、学問的に評価されるはずがない、という気がしてならない。

    とこの本を読んで思いました。

全1件中 1 - 1件を表示
ツイートする