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本 ・本 (270ページ) / ISBN・EAN: 9784000112710
感想・レビュー・書評
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「物語り論」を読んでいると、「実証的な歴史学」(だと思っているもの)をやることにどれほどの意味があるのだろう?と思えてしまう。そして、怖くなる。
歴史学は、「いかにしてこの不可知論を(理論的に批判することは困難であるがゆえに、むしろ)回避するべきかという問題」(小田中直樹)から逃げてはいけないのだろうと思う。とすると、そこで大切なのは「歴史学における実践」(小田中)ということになるのだけど、僕は「実践」という点ではほんと弱い。むしろ「実践」をこそ避けてきたところがある。史料をテキストとして読むとい「実践」もそうだし、学会活動にせよ科学運動にせよ市民運動みたいな「実践」でもそうだ。
ということで、「実践」「理論」のどちらともつかない中途半端な立場に僕はいるわけである。自分の立ち位置の不安定が、恐ろしい。そしてこんなどっちつかずの中途半端な人間が、学問的に評価されるはずがない、という気がしてならない。
とこの本を読んで思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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