- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000113014
作品紹介・あらすじ
電子計算機は人間の脳をはるかに凌駕する計算能力をもつ。とりわけ超高速なスーパーコンピュータの登場は、自然や社会の現象の分析において革新的な変化を引き起した。科学はどのように変わるのか?これまで正面から取り上げられることの少なかった、方法論としての「計算の哲学」を議論する。これまでの計算の歴史も俯瞰し、未来を展望する。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
「計算科学」というタイトルが気になって借りてみた。その1巻。
計算(すなわち算数的な演算)自体を研究する学問ではなく、物理学などで実践的にどのように計算を行うか、の学問と理解した。数学だけ分かっていれば良い分野ではない。
1巻とあるが、発売されたのは最後らしく、総論的な内容。
計算にまつわる歴史と、スパコンの歴代・年表で半分以上。あとは「計算の哲学」と「計算可能性と計算量」で構成されている。
哲学といっても倫理のような話ではないが、出てくる具体例のレベルが高い。まるで大学院入試でも受けているような、試されている感覚を覚える。
個人的には難しい物理公式の優先度は下げ、コンピュータサイエンスにまつわるところを重点的に読んだ。次巻以降も借りてみる予定。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【書誌情報】
定価:3,520円
刊行日:2013/04/26
ISBN:9784000113014
版型:A5 180ページ
在庫:僅少
理論,実験につぐ科学の第3の方法論として確立した計算科学.本巻ではその背景と歴史をまず概観し,計算能力を飛躍的に増大させた計算機の発達とともに見ていく.そして計算科学のはたす役割と意義を,現象の理解と予言,観測とモデリングの融合,大規模データからの情報抽出,意思の法則性の発見という4点を中心に解説する.
〈https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b476384.html〉
【簡易目次】
目次
第1章 計算科学とは
第2章 科学と計算の歴史
第3章 計算の哲学
第4章 計算可能性と計算量
第5章 展望
付録A スーパーコンピュータの歩み
付録B スーパーコンピュータ年表