岩波講座 日本歴史 地域論 (第20巻)

  • 岩波書店
2.00
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  • 本 ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000113403

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  • 岩波書店の歴史本第20巻。本編は終わりここからはテーマ巻。第一巻では地域論が論じられる。古代北海道地域論、韓国木簡論、古代接触領域としての奥六郡・平泉、東アジア海域論、中世・近世アイヌ論、対馬、近世琉球王国と東アジア交流、漂流と送還、東アジアにおける雑居と居留地・租界、環日本海交通論、太平洋の「地域」形成と日本、近代日本における国籍と戸籍、海外神社論など。詳細→
    http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou30320.html

  • 中村和之/中世・近世アイヌ論 、のみ読了。以下備忘録。北の「倭寇的状況」…アイヌのサハリンへの移住は、モンゴル帝国のアムール河下流域、サハリン島への進出とあいまって、アイヌを環日本海地域の北東部における交易の主要な担い手とした。その結果、アイヌとニヴフの間にマージナルな存在が出現した。/元軍のアイヌに対する攻撃は、鷹の羽や毛皮などの交易をめぐるアイヌとニヴフの対立に、元朝が介入した結果おきたと指摘/土木の変で、明の朝貢交易は急激に縮小したらしい。中国東北部への影響力も低下/13c後半以降、アイヌは、環日本海地域の交易の担い手として強い独立性を得るが、土木の変をきっかけに明朝が衰退し、アイヌの交易上の独立性は次第に失われ、蠣崎氏を代表とする和人勢力に従わざるを得なくなる。独立性にとどめを刺したのは商場知行制が決定的。樺太アイヌは清の辺民に編入され、千島アイヌはロシア人に貢納。津軽アイヌには同化政策がとられた、と。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。主要な著書に『日本の歴史06 道長と宮廷社会』(講談社学術文庫、2009年)、『律令国家と隋唐文明』(岩波新書、2020年)、『藤原道長 摂関期の政治と文化』(山川出版社、2022年)など。

「2023年 『藤原道長』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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