岩波講座 現代 6 宗教とこころの新時代 (岩波講座 現代)

  • 岩波書店 (2016年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784000113861

みんなの感想まとめ

現代の心の在り方を探求する本書は、ポスト・コロナの社会問題に深く関わる論考が展開されており、宗教学や精神医学、社会科学の視点から多角的にアプローチしています。11人の論者がそれぞれの立場から、個人の感...

感想・レビュー・書評

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  • ポスト・コロナの現代でも本書の論考群は現代の諸問題と密接にかかわっていることがわかる。IMFによれば、インドは日本のGDPを抜く予測もでており、その背景には田辺氏の論考による「多元的集団の参加と分有を推進」するインドの性質もあるのだろう。一方、そのGDPも古市氏が指摘するように懐疑的な議論がこれまでもされてきた(今では“ウェルビーイング”的な文脈だろう)。昨今でも取り上げられる〈ケア〉については末木氏と河合氏の論考が面白かった。

  • 宗教学・精神医学・社会科学などの立場から、11人の論者が、現代人のこころの在り様について解説した本。世界宗教のどれか、また日本をルーツに持つペルソナが、どのように考え行動するのかを理解できる。

    「大きな物語」を喪失し即答性が求められる今、個人的な一時の激情に身を任せて行動することは、ありがちだ。しかし、それらを傍から見た時に感じる、子どもっぽい狂気。これこそが、その実情の一端を表しているのではないだろうか。
    「小さな物語」しか持っていない私には、その切れ端をこころに留め、やがて大きな一枚の布となるまで待つ勇気が必要なのかもしれない。

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著者プロフィール

1960年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。
東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、京都大学大学院教育学研究科教授等を経て現職。専門はメディア史、大衆文化論。
主な著書に『「キング」の時代−国民大衆雑誌の公共性』(2002、サントリー学芸賞受賞)『八月十五日の神話−終戦記念日のメディア学』(2005)
『ファシスト的公共性—総力戦体制のメディア学』(2018、毎日出版文化賞受賞)『あいまいさに耐える—ネガティブ・リテラシーのすすめ』(2024)

「2026年 『〈終戦〉を問い直す 日ソ戦争と8・15神話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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