中華世界の再編とユーラシア東部 4〜8世紀 (岩波講座 世界歴史 第6巻)

  • 岩波書店 (2022年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (322ページ) / ISBN・EAN: 9784000114165

作品紹介・あらすじ

漢帝国の崩壊後、さまざまな民族が激しく衝突・接触・融合し、中華世界は新たな中華の型となる隋唐帝国を創り出した。これまでの東アジア世界を越え、ユーラシアサイズでこの再編の動きを捉え直すと、一体どのような姿が浮かび上がるのだろうか。ユーラシアの東部と西部が重なり合う境界地帯を視座に据え、新生中華の全貌を鮮明に描き出す。

みんなの感想まとめ

漢帝国の崩壊以降、さまざまな民族が交錯しながら新たな中華世界が形成される過程を探る論文集で、五胡十六国から隋唐期にかけての歴史的な再編が描かれています。特に、漢人と異民族の融合によって生まれた新しい中...

感想・レビュー・書評

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  • 基礎的な知識がないのでむずい

  •  五胡十六国から隋唐期を扱い、漢人中華から胡漢融合の新たな中華への再編を描く論文集。細部は自分には消化不良だが、この再編の大きな流れはよく感じられた。
     唐の前半期には皇帝は天可汗号も併せ持つが、北魏に既にこの君主号併用の起源はあったようだ。また、十六国期に中国に仏教が広まり、特に唐代にはインド仏教の衰退と並んで中国とチベットで新たな仏教文化圏が形成されるが、なるほど儒教に比べ、仏教の普及は西方との交流活発化と深く関連するだろう。
     一方、朝鮮半島と日本を扱う章もある。新羅は唐と結び唐の年号を使い続けたが、高麗の初期では独自年号、また王は中国の天子と並ぶという多元的な世界観。日本では、702年に国号の「倭」から「日本」への変更を中国側に通知するが、日本国内での呼称は変わらず「ヤマト」。一方、「天皇」の称号は中国には受け入れられず、相変わらず中国側は「王」「日本国王」を使用。中国との距離感はいずれも微妙だ。

  • 講座と銘打つだけあって、良くも悪くも読者への配慮が希薄で、各章が各執筆者の専門分野に特化しているのもあるが、平たく言えば全般につまらない。ただし「ユーラシア東部」という言葉は、五胡十六国から南北朝時代間、”中華”に大量の異民族が流入混在し、中華のあり方が変容した中での、その周辺を巻き込んだより大きな枠組みを表現しており、執筆陣の意図通り大いに腑に落ちた。倭がその一部であることは言うまでもなく、隋唐による統一のインパクトが、律令国家日本への変貌を強いたという流れも捉えやすかった。

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著者プロフィール

大阪大学文学研究科教授 担当:第1~3 章

「2014年 『市民のための世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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