中国史 (下) (岩波全書 303)

  • 岩波書店 (1978年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (348ページ) / ISBN・EAN: 9784000203524

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  • 宮崎市定『中国史(下)』(1978)を読む。
    碩学の歴史概説書は実に面白い。

    「むすび」にこうある。

       歴史家にとって、歴史概説こそが、
       同時に歴史哲学であって然るべきだ。

       (中略)

       歴史学は単なる集積ではなくて、
       事実の論理の体系であるべきだ。
       言いかえれば、選択で決まる学問なのだ。

       (中略)

       著者が自身で感興を持つのでなければ、
       読者が面白いと思って読む筈はない。
       読者百人のうち、たとえ一人でもいい、
       学問を面白いと思って読んでくれるなら、
       学者の冥利これに尽きる話ではあるまいか。

                    (pp.587-589)

    宮崎の二巻本は品切れになっていた。
    僕はアマゾン・マーケット・プレイスで
    上下巻別々に手に入れた。
    下巻の前の持ち主はこまめに傍線を引く人で
    なかなか勘どころよく印があった。
    宮崎、前の持ち主、僕の三人で
    ゼミを進めるかのように本書を愉しんだ。
    新刊本にはない愉しみであった。
    ちなみに上記に僕が引用した箇所にも
    ちゃんと傍線が引かれていた。

    著者自身の懇切な参考文献解説11頁も合わせ
    全二巻、606頁。
    索引26頁と年表6頁が巻末に付く。

    (文中敬称略)

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著者プロフィール

1901-95年。長野県生まれ。京都帝国大学文学部史学科卒業。京都大学名誉教授。文学博士(京都大学)。文化功労者。専門は,東洋史学。主な著書に『東洋に於ける素朴主義の民族と文明主義の社会』(1940年)、『アジア史概説』全2巻(1947-48年)、『雍正帝』(1950年)、『九品官人法の研究』(1956年、日本学士院賞)、『科挙』(1963年)、『水滸伝』(1972年)、『論語の新研究』(1974年)、『中国史』全2巻(1983年)ほか多数。『宮崎市定全集』全24巻+別巻1(1991-94年)がある。

「2021年 『素朴と文明の歴史学 精選・東洋史論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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