アガンベン入門

制作 : 大澤 俊朗  岩崎 稔 
  • 岩波書店
4.17
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本棚登録 : 21
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000220576

作品紹介・あらすじ

ベンヤミン、アーレント、フーコーらの思索をさらに突き詰め、古代から現代まで通底する主権権力のありようを暴き出したアガンベン(1942‐)の政治哲学は、強烈なアクチュアリティをもってわれわれに迫ってくる。ローマ古法にみられる神の法からも世俗の法からも排除された存在「ホモ・サケル」をキー概念に、彼はいかなる新たな思考の可能性を切り拓いたのか。いまもっとも注目される現代イタリアの思想家の知的営みの全貌を、方法論的特質、初期から現在にいたる思索の道筋、思想史的位置づけまで含めて包括的に解説する。

感想・レビュー・書評

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  • ■法が政治化している。
    ・今日、「生は定義されている」
     <人間の生や死ばかりでなく、「人間とは何か」ということまでもが、定義上の問題になってしまった。
    ・生の定義の権限は誰がもっているのか?
    誰が、生を定義する権利や義務をもつのか?
    そもそも、誰がそのような権限をもちうるのだろうか?
    科学者、宗教家、哲学者に決定権があるわけではない。
    生命倫理委員会が設置されても、決定を行うのは、政治や国家ということになる。
    ・法として、国家のなかにこそ、決定や定義を最終的に与えることになるはずの決定審級が存在する。
    生とはなにか、どんな生が人間的な生という意味をもつのかを、定めている。
    ・生とは何かという問いは、いよいよ法律上の定義で決められるべき問題になっていき、生は根本から、ますます深刻に政治化する。

    現代にあっては、この認識に立って、あらためて「人間存在とはなにか」を問い直していかねばならない。
     >定義による規定から離れてはじめて「人間である、とはどういうことか」という問いが生まれる。>「ホモ・サケル」

  • アガンベン「入門書」は初。

    ところで、イタリア、好きです。
    ネグリやアガンベンの政治哲学から
    サッカー文化やバールなどの
    地域コミュニティのあり方まで、
    イタリアはいろんな面で気になります。

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