- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000220583
作品紹介・あらすじ
本書は、英国生まれのブックスタートが、日本でどのように受けとめられ発展してきたか、そして、人々の連携によって実現するこの活動が地域の子育ての現場に何をもたらしてきたのかを、多くの事例ととともに紹介する。
感想・レビュー・書評
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もやもやしていたブックスタートの理念と形を初めて明瞭に知った。歴史、理念、実践例と多角的。
・本をプレゼントすることに50%、赤ちゃんと絵本を楽しむ体験とともにメッセージを伝えることに50%の意味を持たせる。
・read books ではなく share books
・目的:赤ちゃんと保護者が絵本を介してゆっくり心ふれあうひとときを持つきっかけをつくる
対象:地域に生まれた全ての赤ちゃんと保護者
機会:地域に生まれたすべての赤ちゃんと出会える0歳児検診など
方法:絵本をひらく楽しい体験といっしょにあたたかなメッセージを伝え、絵本を手渡す
・ブックタッチ、ブックシャイン(イギリス)
・テレビをたくさん見る子どもは、言葉の獲得が遅れるのではなく、言葉の数が減る:アメリカ小児学会の発表詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ブックスタート」とはどんな活動を指すかからはじまり、日本に導入された経緯や実例等がまとめられた良書。ゆるぎない理念が芯を貫く。
行政の予算獲得や事業立案の困難までしっかり記述され、耳が痛い。ひるがえって異論もあるし。
でも、問題なのは、それをふまえて、何を成すことができるかということ。 -
絵本に興味を持って、ブックスタートの存在を知ったのでこの本を読みました。
ブックスタートについてよくわかったと同時に、こんな素敵なことが日本で行われていたのに、今まで知らずに過ごしてきたことに驚きました。
少しでも多くの人にブックスタートの考え方が広がればきっと素晴らしい国になると思います。
私のブックスタートの活動に携わりたいと思いました。 -
ファーストブック関係の勉強のため読み始めた。NPOブックスタートの出している本。わかりやすく、スタッフの情熱を感じる1冊。
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自分の子供で経験したが、それがごく初期のことで、これだけ考えられたものであることを知らなかった。事例を見て、涙が溢れた。そして、まだブックスタートができずにいる六割の地域で、この活動の本質が理解される日が早く来ることを祈る。
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赤ちゃんに絵本なんて…意味があるの?分かってるのかな?
って思われるかもしれないけど、
理解を求めているんじゃなくて、本を読む行為そのものがぬくもりを感じて子どもに安心感を与えることがその後の成長に大きくかかわってくることがよくわかった。
シェアブックスして、マイブックを作る。
自分のやりたいことの一つかもしれないなー -
「ブックスタートとは何ぞや?」の答えが載っています。
ワタシが図書館で働き始めた頃にはもう始まっていたのですが、2000年からということで、新しいのですね。
これからどんどん広がっていくでしょう。
出来る限り頑張ろう~。 -
2010.03.07 朝日新聞「本の舞台裏」で紹介されました。
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何か新しいことを始める人の情熱とか行動力はすごい。
英国のそのままを持ってくるだけでなく、日本の実情に合わせている。
子育て支援という本来の目的に沿って、事業を考え直したい。
今は、絵本を配るだけという意識が少し多いかもしれない。