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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000220651
作品紹介・あらすじ
戦争の惨禍に傷つき、軍事独裁政権のもとで呻吟する人々の声。隣人に温かい手を差し伸べようとする人々の優しさ。「社会を映す鏡」としての映画に出演し続けてきた俳優の軌跡は、朝鮮戦争以後半世紀の韓国社会の激しい変化を語ってもいる。手の届かないスターというより、「隣の家のおじさんみたい」と言われる親しみやすさで愛されるアンソンギのこれまでと、新境地に挑む現在をインタビューも交えて描く。
感想・レビュー・書評
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韓国映画や芸能情報をちょっと知っていたらこの人、アン・ソンギは頻出。よくお目にかかる。そして決して悪く言われない。まさに「国民俳優」として慕われ、尊敬されていることがわかる。
「国民俳優」という言い方は韓国独特で、日本なら一番近い表現で「国民“的”」となるだろうか。「国民的俳優」は人気や親しみやすさが反映されての呼び名のような感じがするけれど、「国民俳優」はそれに加えて尊敬や象徴的な意味合いがある印象。
本書を読むと、アン・ソンギが時代の節目節目の作品に登場することでそういう立場になったわけがわかるような気がする。決してキラキラと輝くのでなく、若い頃からいぶし銀のような存在感、隣にいる仲間のような存在感を放ち、またその役柄になりきるための努力・研鑽を厭わなかったからだろう。
正直なところ、彼が「国民俳優」として慕われるそのわけがわからなかった気がする。この本で彼の歩みを知ることで、大きいとか偉大といった韓国的な大物の指標とは一線を画す点で評価されてきた結果なのだと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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